というわけで予告した中からコントロール重視のワイルドファイアを紹介します。
最初見たときはたぶん「何この紙束」だと思います。いや、最終的にも紙束扱いで終わるかもしれないですけど。

まずギルドパクトが出た直後は誰でも素直に青赤で組むと思うんですよ。せっかくショックランドと印鑑が出たんだから。
とりあえず前環境の有力デッキをベースにして考えるわけです。

【アネックス=ワイルドファイア】
使用者:黒田正城(The Finals 2005 優勝)
土地23
2《山/Mountain》
1《島/Island》
4《湿った墓/Watery Grave》
4《氷の橋、天戸/Tendo Ice Bridge》
4《シヴの浅瀬/Shivan Reef》
2《地底の大河/Underground River》
1《硫黄泉/Sulfurous Springs》
1《血に染まりし城砦、真火/Shinka, the Bloodsoaked Keep》
1《水辺の学舎、水面院/Minamo, School at Water’s Edge》
1《死の溜まる地、死蔵/Shizo, Death’s Storehouse》
1《海の中心、御心/Mikokoro, Center of the Sea》
1《嘆きの井戸、未練/Miren, the Moaning Well》

クリーチャー4
2《夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star》
2《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》

呪文33
4《ディミーアの印鑑/Dimir Signet》
2《ボロスの印鑑/Boros Signet》
2《友なる石/Fellwar Stone》
3《氷の干渉器/Icy Manipulator》
4《併合/Annex》
4《夢のつなぎ紐/Dream Leash》
1《風見の本殿/Honden of Seeing Winds》
4《燎原の火/Wildfire》
3《紅蓮地獄/Pyroclasm》
2《連絡/Tidings》
4《マナ漏出/Mana Leak》

これですね。
で、この中から青黒のショックランド・印鑑を引っ張り出して代わりに青赤のそれを放り込むわけです。
そこで気付くのが「黒瘴出せなくなるじゃん」ってこと。
なんにせよ、上記のデッキはラヴニカまでの環境でこのデッキを組むにあたり前環境までのカードでマナベースを整えているわけです。そりゃ青黒を全部赤青に取り替えたら歪むわな。

そもそもこのデッキには赤のカードは《紅蓮地獄》と《燎原の火》しか入ってないわけで。ほぼ青単のコントロール奪取デッキに除去とリセット、フィニッシャーを追加するために赤と黒がタッチされている状態なのです。サイドには他のカードが入ったりしてますけど。

なので、単純に土地と印鑑を入れ替えるだけではこのデッキを「新環境用に作り変えた」ことにはならないのです。フィニッシャーはこれで適切か。なぜ序盤の除去が《紅蓮地獄》3枚だけだったのか。
メタゲームの結果、としか言いようがないと思います。
ビートダウンはほぼ緑白に食い潰され、それをメタるべく多様なコントロールデッキ(とコンボデッキ)が存在するのみ。
よって緑白の序盤のマナエルフや大量のトークン、8ヒッピーの主力などを素早く除去できる紅蓮地獄のみの採用となったのでしょう。
そして多数のコントールデッキに対して「土地を攻撃する」という最も原始的かつ強烈な手段で勝ちを奪った。そう見るのがこのデッキの正しい捉え方だと考えます。

もちろんギルドパクトが出たばかりでメタゲームも何もないだろ、と考えるのは無理もないです。
でもまぁ、さすがに新規参入のグルール一族を無視できるほど強靭な防御力を誇るデッキでもないですから、それなりに耐性を付けてみようかなと思いこんなデッキにしてみました。

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