ギルドパクト後スタンダード環境で行われた初の世界大会、PTホノルル。
優勝は大勢の予想を裏切り、純粋な赤緑のビートダウン。
ちなみにTop8はこんな感じ。
イゼットロン    1名
ZOO       1名
白黒ビート     2名(両者の内容はかなり異なる)
赤緑ビート     1名
マガシュー     1名
オウリングマイン  2名

コントロール少ないなぁ、今更ながら。
デッキリストは
http://t-ac.web.infoseek.co.jp/news/06/03/05_1637.shtml
で確認してみて下さいねー。

まずは発売直後、当然のように赤緑が組まれました。そりゃそうだ。見た目にも強いことが明らかな《炎樹族のシャーマン》《喧騒の貧霊》を中核に据えたグルール族ステロイド。

ところが、それをメタる形でオルゾフコントロールなどの白系コントロールが登場してきました。この日記でもかなり注目していましたね。

その後しばらく両者が進歩を続け、グルールからは白をタッチして軽量クリーチャーと優秀火力を詰め込んだいわゆるZOOが派生。
オルゾフは手札破壊系クリーチャーでビートダウンを行うデッキタイプが生まれました。これは構造上赤緑系よりもコントロールに対する相性が上ですね。
とは言ってもオルゾフ系コントロールの堅さは相当なもの。よって、ボードコントロールに強いイゼットトロンが台頭。
その他にも旧環境のデッキや、《ロクソドンの教主》を中核に据えた緑白黒系のコントロールも存在していたようです。まあ、このあたりは普通かな。

そしてMOから掘り起こされた原石、オウリングマイン。コントロールに対する圧倒的な優位とビートダウンに対する絶望的な不利という極端な側面を持つデッキです。
トロン、オルゾフ、ZOOの三すくみ(?)が成立しつつあった環境へ強烈に一石を投じ、絶妙なタイミングで最後のメタを動かしました。よく考えたらギルドパクト各ギルドからそれぞれ2種類のデッキタイプが生まれてるわけで、つくづく影響の大きいセットだったんだなぁと今更感じていたり。

今大会の結果としては、除去の波を掻い潜って上位に残ったグルール系がコントールメタのデッキを食った、という感じかな。
準々決勝ではオウリングマインがオルゾフビートに勝った一戦を除き、ビートダウンがコントロール・コンボ系をなぎ倒した形。
唯一残ったマインも準決勝でステロイドに敗れ、ZOOが《オルゾフの御曹子、テイサ》《病に倒れたルサルカ》ギミックを擁するオルゾフビートを蹴散らす。
というわけで「ステロイドvsZOO」という夢の決勝戦が。長いことスタンダードの大会を眺めてきましたが、こんな決勝戦は見たことがない気がします。
さすがにサイズ負けしてしまうZOOにこのマッチアップは厳しい。土地から受けるダメージも大きいですしね。

スタンダードは水物とはよく言ったものですが、今の環境はほんの些細なタイミングでメタが一辺してしまうと思います。というか、明確なメタとかまだないです。
今回はメタの一周で純正グルール(構成は初期のものと相当異なっていますが)が勝ったものの、この先も凄まじい勢いで様々なデッキが磨かれていくことでしょう。

というわけでメタを語るのも微妙なので、新たに定着するであろうカード選択を挙げて締めの代わりとします。

・赤を含むビートダウンに《激情のゴブリン》
早くは都道府県選手権の赤単ゴブリンから注目が始まり、イゼット忍者ビートなどにも採用されていました。それがステロイド系に採用されるようになったという結果。

・ルサルカたちの台頭
《病に倒れたルサルカ》《焼け焦げたルサルカ》ですね。やはり能動的な生け贄システムは上手く使えれば強い。

・《巨大ヒヨケムシ》の採用
速攻アンタッチャブルは間隙を縫うことができれば脅威となりえます。《激情のゴブリン》で長老のブロックを防げるのもいいですね。

・《瘡蓋族のやっかい者》の採用
各所で意見の割れていたこのクリーチャーの評価ですが、今大会の結果を見るまでは「微妙」という結論が正しかったと思います。
が、上位デッキのリストを見ると採用に納得できます。
安定してダメージが通せる構成を作るのって難しいですね。

なんか赤緑系ばっかりだなあ。まぁメタが一周して初期とは構成がかなり変わったということで、この辺りがポイントなのかなと。
鉱山系は隙を見ていつでも現れそう(形は変わるでしょうけど)なので、次回からは常に警戒するべきかもしれません。

相変わらず大したこと書かないわりに長文です。ごめんね。

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