プロツアー終わってある程度上位デッキが固まってきましたね。
明確なメタと言い切るのは相変わらず疑問を覚えますけど、とりあえず大会などで上位に残ってるのを見た感じでは
・ZOO
・オルゾフビート
・イゼットロン
が多数派っぽいですねえ、やっぱり。他にはハートビート系(マガシュー含む)、オルゾフコン、ハウリングオウルなどでしょうか。

で、最近いつも思ってるのが《巨大ヒヨケムシ》使いこなしたら強いよなぁってことです。
ホノルル優勝のステロにもメインから4枚積まれてるのはもちろん、最近ではイゼットロンや緑白などのコントロールがサイドから投入している模様。
確かにコントロール対決のサイド後にいきなりこんなのが現れたらびっくりしますよ。びっくりするだけに終わらず、なんとか処理しないとすぐ死ぬわけで。

それじゃあこの環境の基本除去は何よ?って話です。
ZOOは火力、オルゾフビートは《屈辱》。最近では《病に倒れたルサルカ》や《オルゾフの御曹子、テイサ》が積まれているPT上位タイプのデッキが主流なのでこれらも含まれますね。
もちろん十手のマイナス修整もクリーチャーにとっては避けて通れない道。
コントロールにまで視野を広げると《信仰の足枷》、《神の怒り》、《紅蓮地獄》あたりも当然のように存在しますね。

と、ここまで読んでわかるようにヒヨケムシを落とせる除去は《紅蓮地獄》《神の怒り》だけですね。あとは通常の戦闘でなんとかブロックするしかありません。所詮タフネス1ですけど。

・・・そう、所詮タフネス1なんですよねー。いくら個別除去を避けれるからと言って、こんなひ弱なクリーチャーを中核に据えては大変なことになります。
何度も引き合いに出しますが、PT優勝ステロイドも決してヒヨケムシを主力扱いしているわけではないですね。スキを見て殴ればよろしいだろう、と。
それでも出した途端に《神の怒り》や《紅蓮地獄》で他のクリーチャーごと流されるのもつまらない。
じゃあ、どうしよう。

全体除去を無駄遣いさせればいいんじゃないの?

単体除去で対処しづらいクリーチャーを大量に採用し、相手が全体除去のタイミングに辿り着くまである程度アタック。
流されたあとは素早くヒヨケムシを送りこみ、相手が追加の全体除去を持っていなければさようなら。運良く相手が2枚目を持っていたとしても、改めて単体除去に耐性を持つクリーチャーを展開してあげれば相手はいつか手詰まりになるだろう、というコンセプトです。

さてさて、そろそろデッキリストを載せないと文句が出るかな。
【白緑アンタッチャブル】
土地24
4《寺院の庭/Temple Garden》
4《低木林地/Brushland》
2《氷の橋、天戸/Tendo Ice Bridge》
2《都市の樹、ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi, the City-Tree》
10《平地/Plains》
2《森/Forest》

クリーチャー28
4《今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda》
4《サバンナ・ライオン/Savannah Lions》
4《古の法の神/Kami of Ancient Law》
4《シラナの岩礁渡り/Silhana Ledgewalker》
4《名誉の手/Hand of Honor》
4《ヴェクの聖騎士/Paladin en-Vec》
4《巨大ヒヨケムシ/Giant Solifuge》

呪文8
3《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
3《腐れ蔦の外套/Moldervine Cloak》
2《照らす光/Bathe in Light》

サイド15
4《帰化/Naturalize》
4《塵を飲み込むもの、放粉痢/Hokori, Dust Drinker》
1《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
1《腐れ蔦の外套/Moldervine Cloak》
2《照らす光/Bathe in Light》
3《真髄の針/Pithing Needle》

さすがに序盤にライフを削らないと意味がないので1マナクリーチャー8体は基本装備。
それ以外を見てもらえば単純なパワー/タフネスで選ぶ気が毛頭ないことが理解できると思います。

《シラナの岩礁渡り》は「2マナ1/1飛行の相手だけアンタッチャブル」と思いましょう。全体除去を持たないビートダウンは基本的に全く触ることができません。
《名誉の手》は黒除去避け。オルゾフビートはこの子が相当ウザいようです。戦闘で3/3になるのも地味に魅力的。
《ヴェクの聖騎士》は紅蓮地獄にまで耐える優れ物。ステロにもオルゾフにも効く、最近人気のクリーチャーです。先制攻撃も活かしたいところ。残念ながら《信仰の足枷》だけはアウト。

このあたりを序盤に展開していきます。ただ、パワーの関係でクロックが弱いので、それを補うため《腐れ蔦の外套》を採用。
適当に付けて殴るだけで割と大変なことになります。相手によっては《シラナの岩礁渡り》に付くだけで終わってしまうことも。
パワー不足は十手と外套で補うので、単純なサイズ狙いのクリーチャーは極力減らしてあります。よって《番狼》も不採用。
その代わりに《古の法の神》。単体除去の中でもこのデッキに刺さりやすい《信仰の足枷》や《平和な心》などを処理してくれます。

《照らす光》も最近ちょくちょく見かけるカードですね。基本的に《栄光/Glory》と同じような使い方でしょうか。さらなる除去耐性をつける(特に紅蓮地獄)と同時に最後のアタックで攻撃を通せる、という便利なカードです。2マナなら充分。

こっそり入っているヴィトゥ=ガジーは相手にしっかり除去で対応された場合も外套・十手を活用するために。
このデッキのコンセプトはあくまで「基本的に除去させない、除去されても次こそ除去されない」なので(笑)、元から断たないと永遠にクリーチャーを生み出してくれるこの土地も必須です。マナ縛りが多少厳しいので多くは入りません。マナブーストもありませんからね。
サイドはまだ微妙です。昨日組んだデッキなので。
ちなみにサイド後に《血染めの月》を出されても、相変わらずヒヨケムシが今度は赤マナを利用して飛び出してきます。自分でも気付いたときにはちょっと驚いた。ハイブリッドってすごいね。

いかにも環境を読み切りましたよ的な文章ですが勿論そんなはずはありません。
何より苦手なのはハウリング・オウル。確かに黒除去・赤火力にはめっぽう強いデッキですが、「バウンス」という青の擬似除去に耐性を持つのはシラナとヒヨケムシのみです。さらにヒヨケムシは重くて強化もできないため、実質シラナだけが頼り。これではちょっと厳しい。
しかもサイド後にメロク型にシフトされるとシラナも無力なので勝てる気がしません。紅蓮地獄も厳しいですし。
全体的に見て、青赤系に弱くて白黒・赤緑に強い・・・って感じでしょうか。十手ゲーになると普通に負けますけどね。

面白いデッキですし、最近のビートダウンにしては安い方なのでヒマな人は調整してみて下さい。クリーチャー全部4積みとか、十手も外套も3枚とか結構怪しいところだらけです。

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