さてと、ようやく本題。たぶんこんな時期にこんな記事を読みたいと思う人の目当ては太陽拳の話だけでしょう。

さて、そもそもこのデッキはかなり昔、ギルドパクト発売以前から存在していました。もちろんまだ《絶望の天使》はいないので太陽拳というネーミングではありません。

製作者側の過去の日記や、この日記の2/22、ちょうどオルゾフのフィニッシャー論を書いていたときのコメントにも既に太陽拳のヒントが書かれています。探したい方はご自分でどうぞ。
http://diarynote.jp/d/67373/20060222.html

以下は公開情報からの推測なので特に断りを入れる必要はないと思いますが、一応問題があったらご連絡のほどを>製作者サイドの方

当初はセレズニアが猛威を振るっていたこともあり「陽星を何よりも早く出す」ということがメインコンセプトのデッキであったらしく、《ディミーアのドッペルゲンガー/Dimir Doppelganger》がメインに採用されていたようです。もちろん《強迫的な研究》→《ゾンビ化》エンジンも既に存在。
ディミーアバレットとしての《ディミーア家の護衛》はBBを要求するため、7マナからゾンビ化ひとつ撃つにもBBBが必要となることからすぐに《地底街の手中》へと切り替わりが行われた、というエピソードもどこかで目にした気がします。また、細かい点ですがこのデッキは基本的に青のダブルシンボルは採用されません。潤滑油の青いカードのせいで事故を起こしては元も子もありませんからね。

太陽拳は今でこそ「リアニメイト要素を持ちつつ、マナが出れば普通にフィニッシャー出すコントロール」という位置付けですが、元々はやはりリアニメイトすることをかなり?重要視していたのではないかと思います。

初期のフィニッシャーは陽星、メロク、墨目。ホコリもメインに入ってたのかな?その後黒瘴などに入れ替わり、ギルドパクト発売で白黒のマナベース、《屈辱》、そしてあまりにもデッキに噛み合った《絶望の天使》などを手に入れ、一気に強化されると共にデッキ名を「太陽拳」とし、ハゲ天使に噛み合わないドッペルゲンガーはメインから退場、釣竿を《ゾンビ化》のみに絞りほぼ現在の太陽拳と変わらない完成系へと近づいたようです。
ただ、ここでもリアニメイト要素を前面に押し出したタイプのチューニング(《御霊の足跡》などの投入)が存在したことからも、このデッキのリアニメイト要素の重要性が伺えます。
単なる青白黒コントロールとしてこのデッキが作り上げられることは無かっただろうし、そもそも誰も作ろうとしなかったでしょう(特にGPT環境以前の段階などで)。
また、ディセンションの発売によりサイドの《糾弾》やメインに《宮廷の軽騎兵》を投入するタイプなどの派生型も生まれ、アゾリウス系のマナ基盤も得たことから僅かながら安定性と柔軟性を上げ、日本選手権予選という舞台で活躍しうるほどのポテンシャルを持てるデッキに昇華したのではないか、というのが自分のもっぱらの考えです。

現在の太陽拳自体の考察はEi-m様が素晴らしいものを仕上げておられるので、ぜひそちらも併せて読んで頂きたいところ。
コントロールのしていること
http://diarynote.jp/d/63553/20060707.html
こちらで述べられている通り、太陽拳は「マナ→ハンド→カードアドバンテージのライン」が優秀です。
当初はデッキの「顔」であった《ゾンビ化》も結果的に「質のアドバンテージ」というコントロール的アドバンテージの要素に含まれ、デッキの要素がことごとく噛み合っているという感じがします。

さて、なんか中途半端ですが長いので一旦区切り。

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