日本選手権・スタンダードの考察 その2-青黒系デッキ-
2006年8月29日 戦略記事・読み物○栄光のボブメイヤー
トップ8のデッキを眺めてみると異様に多い《闇の腹心》、そして《梅澤の十手》。
何せベスト4のうち3人が闇の腹心をプレイしているわけです。十手についても同様。
スタンダードに限らず、構築戦はアドバンテージ獲得手段をめぐる戦いでもあります。
《闇の腹心》は現環境における最高のハンドアドバンテージ獲得手段の一つです。闘技場よりも黒マナ1つ安く、クリーチャーとして殴れる力もある。そして毎ターン追加の1ドローを確約してくれます。
弱点はもちろん代償に奪われるライフですが、十手の存在がそれを緩和します。さらに、クリーチャーである故の「死にやすさ」が結果として腹心による自滅の可能性を多少なりとも減らしているわけです。
この絶妙なパワーバランスにも関わらず、「それでも俺は腹心のライフ喪失を避けたい!」という欲張りなプレイヤーが最初に試すのが《師範の占い独楽》とのシナジーです。
基本的にこのシナジーを狙って組まれたデッキは「弱い」というのが定説でした。能力の性質上、どうしても軽めなカードが多いデッキに投入されがちな腹心。
そんなデッキが独楽を回してライフ喪失を回避するぐらいなら、その前に殴ったほうが早いという意見が一般的だったと思います。
また、リシャッフル手段や他のライブラリー操作を伴わずにプレイされる《独楽》の弱さもよく知られるところです。確かに腹心と噛み合えば強いかもしれない、けどそれだけの理由でデッキにスペースを割くほどではない。
さて、ここまで述べたところで2つのデッキリストを見てみましょう。
トップ8のデッキを眺めてみると異様に多い《闇の腹心》、そして《梅澤の十手》。
何せベスト4のうち3人が闇の腹心をプレイしているわけです。十手についても同様。
スタンダードに限らず、構築戦はアドバンテージ獲得手段をめぐる戦いでもあります。
《闇の腹心》は現環境における最高のハンドアドバンテージ獲得手段の一つです。闘技場よりも黒マナ1つ安く、クリーチャーとして殴れる力もある。そして毎ターン追加の1ドローを確約してくれます。
弱点はもちろん代償に奪われるライフですが、十手の存在がそれを緩和します。さらに、クリーチャーである故の「死にやすさ」が結果として腹心による自滅の可能性を多少なりとも減らしているわけです。
この絶妙なパワーバランスにも関わらず、「それでも俺は腹心のライフ喪失を避けたい!」という欲張りなプレイヤーが最初に試すのが《師範の占い独楽》とのシナジーです。
基本的にこのシナジーを狙って組まれたデッキは「弱い」というのが定説でした。能力の性質上、どうしても軽めなカードが多いデッキに投入されがちな腹心。
そんなデッキが独楽を回してライフ喪失を回避するぐらいなら、その前に殴ったほうが早いという意見が一般的だったと思います。
また、リシャッフル手段や他のライブラリー操作を伴わずにプレイされる《独楽》の弱さもよく知られるところです。確かに腹心と噛み合えば強いかもしれない、けどそれだけの理由でデッキにスペースを割くほどではない。
さて、ここまで述べたところで2つのデッキリストを見てみましょう。
ストラクチャー&フォース(使用者:森勝洋)
クリーチャー11
4《闇の腹心/Dark Confidant》
4《宮廷の軽騎兵/Court Hussar》
3《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》
スペル25
3《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
2《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
2《相殺/Counterbalance(CSP)》
3《糾弾/Condemn》
3《呪文嵌め/Spell Snare》
2《霊魂放逐/Remove Soul》
4《差し戻し/Remand》
2《交錯の混乱/Muddle the Mixture》
4《邪魔/Hinder》
土地24
4《地底の大河/Underground River》
1《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》
3《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
2《湿った墓/Watery Grave》
3《神無き祭殿/Godless Shrine》
1《死の溜まる地、死蔵/Shizo, Death’s Storehouse》
1《水辺の学舎、水面院/Minamo, School at Water’s Edge》
1《嘆きの井戸、未練/Miren, the Moaning Well》
1《氷の橋、天戸/Tendo Ice Bridge》
7《島/Island》
サイドボード15
4《最後の喘ぎ/Last Gasp》
1《交錯の混乱/Muddle the Mixture》
1《不忠の糸/Threads of Disloyalty》
3《オルゾフの司教/Orzhov Pontiff》
2《併合/Annex》
1《アウグスティン四世大判事/Grand Arbiter Augustin IV》
2《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》
1《鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni》
氷雪パーミッション(使用者:鈴木貴大)その3に続く。
クリーチャー10
4《闇の腹心/Dark Confidant》
4《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot(CSP)》
2《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》
スペル26
3《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
2《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
3《呪文嵌め/Spell Snare》
4《差し戻し/Remand》
2《霊魂放逐/Remove Soul》
3《ブーメラン/Boomerang》
4《邪魔/Hinder》
2《撹乱する群れ/Disrupting Shoal》
2《巻き直し/Rewind》
1《迫害/Persecute》
土地24
4《占術の岩床/Scrying Sheets(CSP)》
4《湿った墓/Watery Grave》
4《地底の大河/Underground River》
8《冠雪の島/Snow-Covered Island(CSP)》
4《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp(CSP)》
サイドボード15
2《真髄の針/Pithing Needle》
1《呪文嵌め/Spell Snare》
3《最後の喘ぎ/Last Gasp》
2《交錯の混乱/Muddle the Mixture》
3《不忠の糸/Threads of Disloyalty》
2《ネクラタル/Nekrataal》
1《迫害/Persecute》
1《魂の捕縛/Seize the Soul》
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