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Path to Exile (白) インスタント
クリーチャー1体を対象とし、それをゲームから取り除く。
そのコントローラーは自分のライブラリーから 基本土地を1枚探し、タップ状態で場に出しても良い。その後そのプレイヤーはライブラリーを切り直す。

新ソープロです。今までソープロの類似再版は数多く出ており、《糾弾》はその中でも相当トーナメントレベルで使われているものの一つです。
このカードがそれらのカードと一線を画すのは「攻撃に参加しているクリーチャーを対象とする」という制限がないこと。つまり元祖により近いということです。
見た瞬間に第一印象で「強っ!」と言ってしまいがちですが、実際どうなんでしょうコレ。
多色コントロールが同系に打ったり、ビートダウンが多色コントロール相手に打つ場合は特に問題なく強そうです。あとは、コントロールが全体除去の補助としてビートダウン相手に打っても悪くない感じ。
ただ、ビートダウン対決になった場合、相手が序盤に展開してきたクリーチャーを除去する時には土地1枚を伸ばしてしまう、というのは結構きついんじゃないかと想像しました。というわけで思考実験してみます。

「打つ側」の一般的な例として白ウイニーを。「打たれる側」のビートダウンは2T目に強力なクリーチャーを所有する黒緑エルフ、白ウイニーを選択します。
なお、「ランドを1枚渡してしまう」というデメリットが明確になるように、お互い可能な限り盤面を有利にする動きをすると想定します。

(1)白ウイニーの同系対決(先手A,後手Bとする。(A、B)の順でプレイできている土地の枚数を確認する。)
T1:Aが《運命の大立者》をプレイ(1,0)
T2:Bが《運命の大立者》をプレイ(1,1)
T3:Aが《大立者》でアタック、Bはスルー。Aが《メドウグレインの騎士》をプレイ。(2,1)
T4:Bが《Path to Exile》でAの《メドウグレインの騎士》を除去。残り1マナで《大立者》を2/2にしてアタック。(3,2)
T5:Aが《幽体の行列》をプレイし、残り1マナで《大立者》を2/2にしてアタック。(4,2)
・・・うーん、微妙。T4には除去せずに《メドウグレインの騎士》をプレイしてもどうせ相手は返しでアタックして来ないだろうし、逆にAから見てもせっかく3T目に4マナまで伸びても場にクリーチャーがいないからアジャニをプレイしてもあんまり意味がない。
じゃあ普通にT4に《メドウグレインの騎士》を合わせ打ちして、逆に先手が3T目に《Path to Exile》で除去するのはどうだろう。
T1:Aが《運命の大立者》をプレイ(1,0)
T2:Bが《運命の大立者》をプレイ(1,1)
T3:Aが《大立者》でアタック、Bはスルー。Aが《メドウグレインの騎士》をプレイ。(2,1)
T4:Bが《メドウグレインの騎士》をプレイしてエンド。(2,2)
T5:Aが《Path to Exile》でBの《メドウグレインの騎士》を除去し、残り2マナで、《白蘭の騎士》をプレイ! 来た、これでアドバンテージ相殺!
・・・ってよく考えたら《白蘭の騎士》プレイするためには3枚目の土地出さないといけないんだから、《白蘭の騎士》で土地サーチできないじゃん。
なんか駄目な感じです。

(2)キスキンvs.黒緑エルフ
T1:Aが《ラノワールのエルフ》プレイ。(1,0)
T2:Bが《運命の大立者》プレイ。(1,1)
T3:Aが《レンの地の克服者》をプレイ、ラノエルでアタック。(2,1)
T4:Bが《Path to Exile》で《克服者》を除去。《大立者》をパンプしてアタック。(3,2)
T5(その1):Aが《野生語りのガラク》をプレイしてトークン生成しつつ《思考囲い》。
(その2):Aが《カメレオンの巨像》をプレイしつつ(ry
(その3):Aが《名も無き転置》か《眼腐りの終焉》やらで《大立者》を除去して《狼骨のシャーマン》とか《克服者》2体目とか《護民官の道探し》とか。

うわぁ・・・無理だろこれ・・・。
仮にエルフの1T目の挙動がラノエルじゃなくて《樹上の村》タップインであっても、T5の動きから《思考囲い》が消えるだけで4マナスペルを打たれるのは同じですからね。
逆にウイニーが先手だったら?
T1:《運命の大立者》(1,0)
T2:《樹上の村》(1,1)
T3:《メドウグレインの騎士》、《大立者》アタック(2,1)
T4:《克服者》(2,2)
T5:《Path to Exile》を《克服者》へ。《皺だらけの主》をプレイしてアタック。(3,3)
T6:さっきと同じ。

これならまだなんとかなる・・・か?やっぱりビートダウン対決で序盤の1マナってかなり厳しいですね。
今のところお互いブン回りを想定してますけど、仮に相手が土地事故り気味なときに打ってしまうと相手を助けることにもなってしまいます。
フェアリー相手の場合は、《霧縛りの徒党》の覇権にスタック以外で打つタイミングはほとんど無いので、もう土地を伸ばされてもあんまり困るタイミングではないのですが。

今気付いたのですが白黒トークンあたりも採用するかもしれないですね。ちょっと面倒なのでこれ以上思考実験はしませんけど。誰か気が向いたらやってみてください。
マーフォークの場合は・・・まあ、白ウイニーよりも展開力が低い点で推して知るべし、という感じでしょうか。除去として《霊魂放逐》を積むのと比較してどちらがマシかどうかは試してみないとわからないですね。

新パイロこと《Volcanic Fallout》ですが、パイロってレベルじゃないですね。赤マナ1つ増えただけなのにインスタントになった上に打ち消されないとかどんだけ・・・。
各所で言われている通り、これ自体では《苦花》と《霧縛りの徒党》の対策にはならないのでフェアリーが完全に死ぬというわけではないですね。もちろん余裕で生き残るというわけでもなさそうですが・・・。そしてマーフォークは完全に死にます。お疲れ様でした。一応コンフラックスが出てからも多少は足掻いてみますが、多分さすがに無理でしょう。

で、このカードはどんなデッキに採用されるかと考えると、とりあえず多色コントロールやジャンドビッグマナあたりでしょうか。
後者はともかく、前者は赤のダブルシンボルを出すことが前提のマナベースではないので、多少いじくらないといけないかもしれません。でも、どうせカウンターされないので1度打てれば十分ですし、鮮烈土地と反射池があればダブルシンボルくらい簡単に出ますからねー。青赤か赤緑のフィルターを多少入れるくらいかな?
とりあえずは3T目に《Volcanic Fallout》を安定して打てるマナベースを構築できるかどうか、というのが目下の課題になりそうではあります。

コメント

ヘギーおにいさん
ヘギーおにいさん
2009年1月10日23:33

新ソープロと新パイロを使う気満々だったので、こういう模擬プレイレポはとても勉強になります。
ありがとうございました!

Teru
2009年1月11日0:03

ヘボプレイヤーですが、宜しくお願いします。リンクさせて頂きます。
為になる記事に会えて嬉しく思います。

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