選手権予選とGPシアトルと10版の新カード
2009年5月31日 TCG全般 コメント (7)にっせん予選@大阪1次は知人に不幸があったため不参加。
まあ元々親戚の結婚式の予定だったので行くつもりは無かったのですが・・・直前で延期になったので参加できると思ってたところで、また別の予定が入ったという感じです。
現在のメタは上位を白黒トークンとエルフが占拠していた数週間前から、ターボフォグやヒバリ系のデッキがちょっとずつ顔を出し、GPバルセロナの結果を受けて続唱アサルトが一気にメタ上位に食い込んできた状態です。
続唱アサルトはコンボ皆無だったここ最近のスタンダードには大きな衝撃で、その構成が様々な続唱によるサーチ+直接プレイ機能、インスタント速度でのコンボスタート、メインからの大量の土地スペースを有効に活用できるサイドボードなど、過去に類を見ないデッキになっています。
コンボパーツとして必須なのはスワンではなくアサルトの方で、これが《捕らえられた陽光》や《血編み髪のエルフ》により100%めくれるために実質アサルトが12枚以上入っている計算になります(5マナ域の《瀝青破》でもめくれる可能性はある)。あとはスワンを出すなり《むかつき/Ad Nauseam》で土地を引き込むなりでゲームエンド。一度出てしまうとスワンやアサルトなどを除去しようとしても対応してコンボスタートしてしまうのが怖いところです。
専用の対策カードにスペースを割きすぎると他のデッキに勝てなくなる、というコンボデッキ特有の強さがありますね。
そして、ターボフォグと続唱アサルトという2種の異色なデッキに勝てるということで、今まで底打ち状態だったフェアリーがついに復権してきました。
実際、今週末のGPシアトルでLSVが使用しているのはフェアリーのようです。ナシフはジャンドビートダウンかな?あと、なんか今更《途方もない力/Colossal Might》を使ったビートダウンがちらほらカバレッジに載ってました。何故だ・・・。とにかくシアトルの結果はかなり注目した方が良さそうですね。
そんな感じでメタが久々に混沌とした様相を呈してきました。
この状況で、まだ調整不足のコントロールを持ち込んでも一生勝てる気がしないので今日参加しなかったのはある意味正しかったかもしれません。
相手を気にせずブン回すことを前提にして持って行くとするならマーフォークですけど・・・今ちょっとだけカウンターの価値上がってますからね。
二次予選までにヒバリの調整がうまくいかなければマーフォークで出ようかな。去年も二次予選にマーフォークだったしゲン担ぎ的な意味で。
第10版のカードがちょっとずつ紹介されているようで、新しい情報の中で今のところ面白いカードは以下の2つ。
前者はいわゆるビックリ系カード。《水蓮の谷間/Lotus Vale(WTH)》と似ていますが、その能力はより派手になっています。9マナって・・・。プレイできるのは普通に考えれば4ターン目で、タップインなので起動できるのは5ターン目です。遅っ。まあ、5ターン目の土地と合わせて10マナ出るので《大祖始/Progenitus》出せますけど・・・。
被覆があるので一度出れば安心して起動はできそうですが、《ぐるぐる》系のカードで1ターン活動を早める、などの悪用ができないのは残念。
後者は安定して強そうなカード。素のサイズも十分ですし、能力の起動コストもかなり安い。現実的に使えそうなビジョンが見えてきそうな良カードです。
ところで和訳は自分が勝手に行ったのですが、その中に変な単語があります。「戦場」という言葉は今までマジックではルール用語として扱われたことはない、つまり新しい単語だということです。
《Golden Lotus》の一番上の文章は、今までなら"Golden Lotus comes into play tapped "(黄金の水蓮はタップ状態で場に出る)だったのですが、それが上記のように"enters the battlefield"となっています。
以前、新カードとして《Silence》の紹介をした時にその文章内に"cast spells"という表現があったことを覚えていらっしゃる方もいると思いますが、今回のコレも同様にM10からのルール用語変更のうちの1つだということでしょう。
「呪文をプレイする」ときに使う動詞の"play"が"cast"になり、「場」を示す名詞の"play"が"battlefield"に変更される、ということは今後のマジックからは"play"という単語がなくなるということになります。
日本語版を使っていれば全く気になりませんが、英語版では動詞と名詞のplayがどちらもルール上重要な意味を持つ単語として存在していました。全く同じ字面の単語が別の意味で使われるのはやはりマズいだろう、という理由で今回の基本セット大変革を機に変更されたのでしょうね。
ところで、マジックにおいて「別の意味で同じ単語が使われている」という、もう1つの有名な例を皆さんすぐに思いつくでしょうか?
・・・そう、「打ち消す」を意味する動詞の"counter"と、パーマネントに配置する目印としてのカウンターを意味する"counter"です。
今のところ、これらの単語を使用するM10のカードが公式のプレビュー画像として発表されたことはありません(《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane》は再録がほぼ確定していますが、画像は発表されていないのでテキストが変更されているかどうかは不明です)。
・・・まあ、置く方のカウンターは様々な種類があり今更修整するのもめんどくさそうなので、変更があるとすれば打ち消す方のカウンターですかね。ちょうど打ち消し呪文の基準が《対抗呪文/Counterspell》から《取り消し/Cancel》になったことだし、"cancel target spell"(対象の呪文1つを取り消す)みたいになったりするかもしれません。多分なりませんけど。
※追記:他にも「ゲームから取り除く」と「ゲーム外領域」が"exile"と変更されたり、 マナバーンが無くなる(マナ・プールは空になるがライフの減少は無くなる)という噂もあります。
用語の変更はともかく、マナバーンはたまに戦術面にも関わってくる(アップキープ霧縛りに対して、ドロー期待でマナを出しておくなど)のでこの変更はちょっと怪しいなぁと思います。本当だったら本当だったで驚く。そもそも《エラダムリーのぶどう園/Eladamri’s Vineyard(TMP)》とかどうすんだ。
まあ元々親戚の結婚式の予定だったので行くつもりは無かったのですが・・・直前で延期になったので参加できると思ってたところで、また別の予定が入ったという感じです。
現在のメタは上位を白黒トークンとエルフが占拠していた数週間前から、ターボフォグやヒバリ系のデッキがちょっとずつ顔を出し、GPバルセロナの結果を受けて続唱アサルトが一気にメタ上位に食い込んできた状態です。
続唱アサルトはコンボ皆無だったここ最近のスタンダードには大きな衝撃で、その構成が様々な続唱によるサーチ+直接プレイ機能、インスタント速度でのコンボスタート、メインからの大量の土地スペースを有効に活用できるサイドボードなど、過去に類を見ないデッキになっています。
コンボパーツとして必須なのはスワンではなくアサルトの方で、これが《捕らえられた陽光》や《血編み髪のエルフ》により100%めくれるために実質アサルトが12枚以上入っている計算になります(5マナ域の《瀝青破》でもめくれる可能性はある)。あとはスワンを出すなり《むかつき/Ad Nauseam》で土地を引き込むなりでゲームエンド。一度出てしまうとスワンやアサルトなどを除去しようとしても対応してコンボスタートしてしまうのが怖いところです。
専用の対策カードにスペースを割きすぎると他のデッキに勝てなくなる、というコンボデッキ特有の強さがありますね。
そして、ターボフォグと続唱アサルトという2種の異色なデッキに勝てるということで、今まで底打ち状態だったフェアリーがついに復権してきました。
実際、今週末のGPシアトルでLSVが使用しているのはフェアリーのようです。ナシフはジャンドビートダウンかな?あと、なんか今更《途方もない力/Colossal Might》を使ったビートダウンがちらほらカバレッジに載ってました。何故だ・・・。とにかくシアトルの結果はかなり注目した方が良さそうですね。
そんな感じでメタが久々に混沌とした様相を呈してきました。
この状況で、まだ調整不足のコントロールを持ち込んでも一生勝てる気がしないので今日参加しなかったのはある意味正しかったかもしれません。
相手を気にせずブン回すことを前提にして持って行くとするならマーフォークですけど・・・今ちょっとだけカウンターの価値上がってますからね。
二次予選までにヒバリの調整がうまくいかなければマーフォークで出ようかな。去年も二次予選にマーフォークだったしゲン担ぎ的な意味で。
第10版のカードがちょっとずつ紹介されているようで、新しい情報の中で今のところ面白いカードは以下の2つ。
Golden Lotus (黄金の水蓮) 神話レア
伝説の土地
被覆
~はタップ状態で戦場に出る(enters the battlefield)。
~が戦場に出たとき、アンタップ状態の土地を3つ生け贄に捧げない限り、~を生け贄に捧げる。
T,~を生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに好きな色の組み合わせのマナ9点を加える。
Queen of Ants(女王蟻) レア
クリーチャー - 昆虫
1緑:緑の1/1の昆虫・クリーチャー・トークン1体を戦場に出す。
5/5
前者はいわゆるビックリ系カード。《水蓮の谷間/Lotus Vale(WTH)》と似ていますが、その能力はより派手になっています。9マナって・・・。プレイできるのは普通に考えれば4ターン目で、タップインなので起動できるのは5ターン目です。遅っ。まあ、5ターン目の土地と合わせて10マナ出るので《大祖始/Progenitus》出せますけど・・・。
被覆があるので一度出れば安心して起動はできそうですが、《ぐるぐる》系のカードで1ターン活動を早める、などの悪用ができないのは残念。
後者は安定して強そうなカード。素のサイズも十分ですし、能力の起動コストもかなり安い。現実的に使えそうなビジョンが見えてきそうな良カードです。
ところで和訳は自分が勝手に行ったのですが、その中に変な単語があります。「戦場」という言葉は今までマジックではルール用語として扱われたことはない、つまり新しい単語だということです。
《Golden Lotus》の一番上の文章は、今までなら"Golden Lotus comes into play tapped "(黄金の水蓮はタップ状態で場に出る)だったのですが、それが上記のように"enters the battlefield"となっています。
以前、新カードとして《Silence》の紹介をした時にその文章内に"cast spells"という表現があったことを覚えていらっしゃる方もいると思いますが、今回のコレも同様にM10からのルール用語変更のうちの1つだということでしょう。
「呪文をプレイする」ときに使う動詞の"play"が"cast"になり、「場」を示す名詞の"play"が"battlefield"に変更される、ということは今後のマジックからは"play"という単語がなくなるということになります。
日本語版を使っていれば全く気になりませんが、英語版では動詞と名詞のplayがどちらもルール上重要な意味を持つ単語として存在していました。全く同じ字面の単語が別の意味で使われるのはやはりマズいだろう、という理由で今回の基本セット大変革を機に変更されたのでしょうね。
ところで、マジックにおいて「別の意味で同じ単語が使われている」という、もう1つの有名な例を皆さんすぐに思いつくでしょうか?
・・・そう、「打ち消す」を意味する動詞の"counter"と、パーマネントに配置する目印としてのカウンターを意味する"counter"です。
今のところ、これらの単語を使用するM10のカードが公式のプレビュー画像として発表されたことはありません(《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane》は再録がほぼ確定していますが、画像は発表されていないのでテキストが変更されているかどうかは不明です)。
・・・まあ、置く方のカウンターは様々な種類があり今更修整するのもめんどくさそうなので、変更があるとすれば打ち消す方のカウンターですかね。ちょうど打ち消し呪文の基準が《対抗呪文/Counterspell》から《取り消し/Cancel》になったことだし、"cancel target spell"(対象の呪文1つを取り消す)みたいになったりするかもしれません。多分なりませんけど。
※追記:他にも「ゲームから取り除く」と「ゲーム外領域」が"exile"と変更されたり、 マナバーンが無くなる(マナ・プールは空になるがライフの減少は無くなる)という噂もあります。
用語の変更はともかく、マナバーンはたまに戦術面にも関わってくる(アップキープ霧縛りに対して、ドロー期待でマナを出しておくなど)のでこの変更はちょっと怪しいなぁと思います。本当だったら本当だったで驚く。そもそも《エラダムリーのぶどう園/Eladamri’s Vineyard(TMP)》とかどうすんだ。
コメント
発想が日本人すぎね?
英語圏の人間が、動詞と名詞のPlayを混同するなんてことはありえないし、
Woctがそこまで外国人のための変更するだろうか。。。
ほんとだ、ナシフがフェアリーに決まってると思い込んでましたw修整しておきます。
>通りすがり2
ややこしいから変更っていう意味では書いてないです。
単に「ルール的に重要な単語の中に全く同じ綴りのものが2つある」というのが良くないのではないか、という推測ですよ。英語圏だろうが日本人だろうが所詮マジック英語なんですから動詞と名詞を混同したりはしないでしょう。
ウィザーズ的にはそれぞれの言語圏のプレイヤーは各々の公用語に合った言語のカードを使っていると考えるでしょうから、外人向けの特別サービスと考えるのも変ですし。(それに反して英語版のカードを好んで使うようなプレイヤーはそもそもこの程度のことで悩んだりしませんし)