アメニティードリームなんば2号店にて開催された、Magic 2010 Game Dayなるイベントに参加してきました。
参加当日になっても一体どういう意図のイベントなのかよく理解していなかったのですが、多分「世界中で一斉にイベント開くからみんなM10のカード買ってスタンダードで遊んでね!」という感じの大会だったのでしょう。

まだM10が導入されてから一度もスタンダードの大会に参加しておらず、最近は連続してマーフォークの記事を書いていたこともあり、さすがにここはマーフォークで勝ちにいかなきゃ嘘でしょう、ということで参加。
デッキリストは以下の通りです。
土地24
4《変わり谷/Mutavault》
4《ワンダーワインの分岐点/Wanderwine Hub》
4《氷河の城砦/Glacial Fortress》
10《島/Island》
2《平地/Plains》

クリーチャー23
4《銀エラの達人/Silvergill Adept》
4《石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret》
2《川の案内者、シグ/Sygg, River Guide》
4《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》
4《マーフォークの君主/Merfolk Sovereign》
3《航跡の打破者/Wake Thrasher》
2《誘惑蒔き/Sower of Temptation》

スペル13
3《流刑への道/Path to Exile》
3《危害のあり方/Harm’s Way》
3《賢人の消火/Sage’s Dousing》
4《謎めいた命令/Cryptic Command》

サイドボード15
4《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender》
4《翻弄する魔道士/Meddling Mage》
2《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage》
1《誘惑蒔き/Sower of Temptation》
2《目覚ましヒバリ/Reveillark》
2《睡眠/Sleep》

メインボードで1ターン目のアクションがゼロのタイプ。個人的には《呪い捕らえ》は欠かしたくないのですが、環境的に大して強くないので今回はパス。
また、奇襲性と汎用性を重視してメインはブレンタンではなく《危害のあり方》
にしてあります。
しばらく土地23の形を回していたけど、土地詰まりが怖かったので24に戻すことに。

参加人数は31人、スイス5回戦の上位8名シングルエリミネーション。上位8名には《茸の番人》のFOILプロモが授与されます。ではレポを。

Round1:緑黒ツリーフォーク
game1:相手《低木林の旗騎士》スタート。その後《ツリーフォークの先触れ》で《枝の手の内》を積んでくる展開。こちらは序盤から《航跡の打破者》を中心として全力展開し、最終的には《君主》との合わせ技で勝負あり。
game2:今度はこちらも旗騎士からロードを一気に並べる展開で、《森林の庇護者》の返しに《睡眠》のフルパンで終了。
○○、1-0-0

Round2:赤黒バーン
game1:受けたダメージは《地獄火花の精霊》表裏だけ。相手は頑張って単体除去を打ち込んできたが、こちらの手数の方が多く、最終的にはシグ無双で勝ち。
game2:旗騎士、メロウ、君主と並べて変わり谷とアタックしたところを、君主に稲妻+流弾で全滅。谷を起動する必要はなかった。自分で書いたばかりなのに、最もやってはいけないミス。
その後はひたすら消耗戦を繰り返し、相手がハンドに《死の印》を大量に抱えてる前にロードや旗騎士でビートして勝ち。
○○、2-0-0

Round3:ナヤステロ
game1:シグ、メロウと景気良く展開していく。シグはPtEされるが2枚目を初めから握っていたので問題無し。相手の最初のクリーチャーは《長毛のソクター》。こちらのメロウ+旗騎士に対して《火山の流弾》を打ってくるが、ここぞとばかりに《危害》で弾き、相手のソクターを一方的に除去する。この時点でほぼ勝負あり、あとはロード+シグ無双で勝ち。
game2:《誘惑蒔き》でソクターを奪ったり出したり流弾で殺されたり。相手が《蛇変化》と《誘惑蒔き》の相互作用について知らなかったようで、ミスプレイで1つ得をする。最後は《ボガートの突撃隊》と相討ちした《目覚ましヒバリ》で釣った誘惑蒔きで奪った《茨異種》と、その他大勢のマーフォークでオーバーキルして勝利。
○○、3-0-0

Round4:バントコントロール
game1:相手2T目の《器用な決闘者》に心がザワっとしたが、君主で銀エラを通したり、白アジャニのカウンターを載せて殴ってきた決闘者を《危害のあり方》を利用して一方的に倒す+アジャニ破壊などを経て勝ち。
game2:今度は相手《バントの信刃》のスタートだが、後続の多色クリーチャーが出てこない。事故ってる模様。こちらは《航跡の打破者》無双で勝ち。
○○、4-0-0
ここまで全て2-0のストレート勝ち。

Round5:WGビートダウン
余裕のID。とりあえずフリーで対戦してみることに。
game1:旗騎士スタートからのメロウ。相手は2T目《ガドック・ティーグ》。青命令を封じられるが、誘惑蒔きの助けもあり盤面だけで圧倒して勝ち。ちなみにメインから鹿入ってたそうです。やめろよ。
game2:相手が先手1T目《貴族の教主》からの2T《大貂皮鹿》!2ターンキル完了!
・・・とまさに絶望的だったのですが、なんか誘惑蒔きとか睡眠とか青命令のおかげでかなりギリギリまでいけそうな展開に。5/5のカメコロで鹿も怖くない!と思ったところで《ビヒモスの大槌》の付いた鹿が賛美で6/6になって屈服。
game3:こちら先手2T目《翻弄する魔道士》、宣言は鹿!そのスキに旗騎士、メロウと並べていくが、相手はPtEでメイジを排除して鹿をプレイ。しかし、既に時は遅く、こちらの場には旗騎士、メロウ2体、君主、変わり谷という負けようのない場。そのまま押し切り勝ち。
IDで4-0-1。実質5-0で、予選ラウンド1位抜け。
《茸の番人》プロモゲット!

上位はフェアリー、緑白、ゴブリン、続唱コン、ジャンドなど。
続唱デッキは対戦を横で見てて《徴兵されたワーム》《血編み髪のエルフ》あたりが無理くさいなー、当たりたくないなーと思っていたところ・・・

準々決勝:続唱コントロール
当たってしまいました。
game1:先手。旗騎士、メロウ、メロウと並べた相手の返しが《血編み髪のエルフ》からの《蔓延》!やば・・・くなかった。全員3/3でした。
返しに君主を出しつつエルフを寝かして12点。相手が緑命令で7点ゲイン+土地バウンスしてくるものの、旗騎士でエルフ寝かせてブン殴って勝ち。
game2:旗騎士、君主と並べたところで《血編み髪のエルフ》からめくれたのは《紅蓮地獄》。蔓延だけじゃなかったのか・・・。予定調和的に鹿も出されるが、ロード2体+変わり谷のおかげでしばらくは盤面で均衡状態・・・かと思いきや、相手が鹿でアタックしてくる。火力との合わせ技で谷を除去するのかな?と思って4/4の谷でブロックすると、戦闘後に《神聖なる埋葬》。
その後、《徴兵されたワーム》、《血編み髪のエルフ》の圧倒的な展開力に対して手も足も出ず負け。
game3:ブレンタンも危害も引かず、思い切って展開をすることができない。単純に土地の引きすぎで弾数も少なく、《徴兵されたワーム》→《血編み髪のエルフ》→《大渦の脈動》のアドバンテージで支配され負け。これはどうしようもないな・・・。
○××

というわけで残念ながらシングルエリミ1没のベスト8止まりでした。
まあ決勝ラウンドに残れただけ良しとしましょう。

※今回の感想、反省点
・単調な緑系のビートダウンに大しては、たとえサイド後に鹿を出されてもダメージレースで勝つことがそこまで困難ではない。
・メインからの危害は思った以上に腐らない。十分あり。
・相手の不可解な行動に対して、相手のミスと安易に判断しないこと。
・打破者を温存するのは大切だが、出すべき機を逃しては意味がない。
・カウンターを温存しすぎて結局無駄にPtEを消費しないこと。PtEはカウンターより数が少ない貴重な除去。
・続唱持ちクリーチャーがきついので根本的になんとかするか、諦める。多分相手デッキの性質上、《エーテル宣誓会の法学者》では解決にならない。

全体的にサイドが微妙。エレンドラと翻弄、睡眠あたりは別のカードでもいいかな・・・。

コメント

京河
2009年8月15日23:40

メインのレシピがかなり綺麗ですね。これは一度使ってみたいです。

nophoto
切望する者携帯
2009年8月16日0:33

前回の日記と合わせてコメントします


まず、流弾ケアのプレイング非常に参考になりました^^ どうもありがとうございました。こんなに詳しく解説していただいて…よく読んで吸収したいです!!


またトップ8おめでとうございます!!きっちり流弾系に勝ってるあたり、凄いです!!!!


続唱系は少々厳しいですよね^^; 血編みがいればたいがい流弾も積まれてますし、打消しも効きにくいですし…。法学者は根本的な解決にはなりませんが単体で除去を呼べそうなので試してみます(翻弄がないってのもありますが)


せっかく40後半までFOILにしたので落ちるまで使いきりたいです^皿^

ポリス
2009年8月16日2:47

>水城京河さん
割とシンプルで使いやすい構成になっていると思います。
メタに合わせてサイドを調整し、ぜひ一度使ってみてください。

>切望さん
長文でしたが、ちゃんと読んでくれてありがとうございます。
もちろん流弾対策だけで勝てるようになるわけではなく、むしろ現環境内で対等な勝負を行うための最低ライン、といったところでしょうか。
総合的なカードパワーの低さのせいで苦戦する局面が多いことは否定できませんが、8ロードと打破者のおかげである程度は安定して爆発力を発揮できるようになりましたね。さらなる安定化のため、ぜひ最適なサイドボーディングを模索してみてください。

わいるどはんと
2009年8月16日13:52

前回、前々回の日記と合わせて非常に参考になりました。
全体除去を意識したプレイングができればメインにReveillarkは必要なさそうですので、Wake Thrasherに入れ替えてみます。

カバ雄
2009年8月19日20:25

読み応えのあるレポで、とても参考になりました。

ところで、疑問に思ったことが1つ。
>>決闘者を《危害のあり方》を利用して一方的に倒す+アジャニ破壊などを経て勝ち。
のくだりなのですが、これは「《決闘者》の戦闘ダメージを、対戦相手を対象にして《危害》を撃ち、《アジャニ》に移し変え」と言うことでしょうか?
(注釈として《危害のあり方》はプレインズウォーカーを対象に取れないです)
それならば、できないような気がします。

---------------------------
306.8 対戦相手のコントロールする発生源からの、戦闘ダメージでないダメージがプレイヤーに与えられる場合、その対戦相手はその代わりにその発生源にそのダメージをそのプレイヤーのコントロールするプレインズウォーカーに与えさせることを選んでもよい。これは移し変え効果(rule 613.9 参照)であり、置換効果の順番に関する通常のルール(rule 615 参照)に従う。その対戦相手は、その移し替え効果が適用されるに際して、ダメージを移し変えるかどうかを選ぶ。
---------------------------

とありますので、
 ①戦闘ダメージは、プレイヤーからプレインズウォーカーに移し変えできない
 ②自分のコントロールする発生源からのダメージは、自分のプレンズウォーカー
  へ移し変えることはできない。よって、対戦相手の《決闘者》が発生源なら、
  対戦相手の《アジャニ》への移し変えはできない。
という2重の理由により、できないような気がします。

僕もカジュアルプレイで《復讐のアジャニ》の3点ダメージを《危害のあり方》で《アジャニ》に向け直そうとして、「できない(②的な理由で)」と言われました。やー、《危害》難しすぎて間違っちゃいますよね。

長文失礼しました。

ポリス
2009年8月19日23:04

>カバ雄さん
おおっと、それは完全に盲点でした。
確かにPWのルーリングを見る上では不可能そうですね。
個人的には極めて「直感に反する挙動」であるように感じますが、まあ《危害》自体が変なカードだから仕方ないか・・・
同じようなミスをしてる人が全国的にけっこういそうな感じですね。

nophoto
ばね。
2009年8月24日9:17

はじめまして、いつも楽しく拝見しております。
昨日デックレシピをコピーさせて頂き、大会参加いたしました。
普段、勝ち越しが目標程度の実力ですが、
ベスト8(1没)に残ることが出来ました。
レシピ&プレイング指南のお陰です。
今後とも、考察を読ませて頂ければ幸いです。


ポリス
2009年8月25日12:12

>ばね。さん
報告ありがとうございます。
デッキ作成者としてこれ以上ないほどの光栄です。
この先もできるだけ記事を書いていきますので御期待下さい。

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