○アトランティスの消失(アラーラの断片~)
この時期はロードを1つ失うわドローは無くなるわヴェンセールも消えるわ、と散々な仕打ちで、しかもアラーラの断片で得るものが何一つない状態でした。
エスパーカラーやバントカラーは自分で考えても色を足すほどのメリットが見出せないのでアウト。世間ではラスを積んだヒバリマーフォークや、挙句の果てには5色のトースト風味マーフォークといったデッキが一瞬だけ注目されたようですが、自分でも試してみたところ全く肌に合わないデッキで、正直弱いと思いました。

そこで改めてシンプルな青白タイプに再構築。オリジナルのデック・テクとして、「当時の環境で最も(特にフェアリーに)耐性の付く除去スペルは《霊魂放逐》である」、あとは「サイド後は青白コントロール」理論を携えて、地元のファイナルズ予選に参戦。(http://police.diarynote.jp/200812080049437178/)
結果としては予想通りの活躍を確認することができ、自分のカード・チョイスに多少の自信を持つことができました。

○流刑の後押し、流弾の恐怖(コンフラックス~)
待望のピン除去ある《流刑への道》を手にしたと同時に、最悪の詰みカードである(と当初は思っていた)《火山の流弾》が現れました。
しかもフェアリー対策としてサイドに常備どころかメインにさえ積まれることのある流弾、これのせいで完全にフィッシュは死亡したと思っていました。それに伴い、コンフラ発売直後は謎のウィザードデッキで大会に臨んだのですが・・・もはや黒歴史としていいでしょう。
今から見直してみると、僕の悪い癖である「コンセプト最優先で単体で弱いカード満載」なデッキでした。

反省を生かして、PT京都のサイドイベントではちゃんとしたマーフォークで出場。(http://police.diarynote.jp/200903021453024494/)
土地24
4《ワンダーワインの分岐点/Wanderwine Hub》
4《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》
4《秘教の門/Mystic Gate》
4《変わり谷/Mutavault》
7《島/Island》
1《平地/Plains》

3《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender》
4《銀エラの達人/Silvergill Adept》
4《石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret》
3《川の案内者、シグ/Sygg, River Guide》
4《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》
3《誘惑蒔き/Sower of Temptation》
2《目覚ましヒバリ/Reveillark》

3《流刑への道/Path to Exile》
3《賢人の消火/Sage’s Dousing》
4《謎めいた命令/Cryptic Command》
3《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》

サイドボード
1《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender》
3《霊魂放逐/Remove Soul》
3《薄れ馬/Wispmare》
2《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage》
4《神の怒り/Wrath of God》
2《軍部政変/Martial Coup》
流弾だらけのメタにはメインからの《ブレンタンの炉の世話人》と、GAPPO等のアドバンテージ・ビートダウンに対抗して同様にメインからのヒバリ&ジェイス。
個人的には「メタに合わせた構築」という面では最高傑作のレシピではないかなーと思っています。

○本当に駄目なのは《妄信的迫害》だったんだよ!な、なんだ(ry(再誕~M10)
アラーラ再誕で《翻弄する魔道士》を得たと思って喜んでいたのですが、実はメインボードに別に入れる必要がないことがすぐに発覚。
そして白黒トークンから飛んでくる《妄信的迫害》がマジで無理。流弾はブレンタンがなんとかしてくれたけど、迫害は本当に駄目でした。
ブロックしなかったら+修整で死ぬし、ブロックしたらしたでコンバット・トリックで壊滅。ロードや翻弄がいれば耐えられますが、相手にPtEを一枚合わされるだけで終了しました。

そんなわけでしばらくはヒバリに逃げていたわけですが、これはこれで悪くなかった気がします。マーフォークの重いところ全部引き継いで、コントロールに変えたらすぐにデッキ完成しましたからね。
そんなわけで、結局M10が発売されるまでは細々とヒバリコントロールの調整に無駄な時間を費やしていたのでした。仕方ないですね。

○そして最後の輝きを(M10後)
M10でついに8ロードの時代が再び、ということで意気込んで調整を続けていました。これだけ継続的に手を加え続けたのも久しぶりです。

また、デッキを調整するに際して環境考察記事と、マーフォークのプレイングに関する詳細なコラムを掲載したことが、自分の中の思考を再確認する非常に良い機会になり、まさに「ポリスの思考手帖」の名に相応しいものでした。
また反響も思った以上に大きく、この記事のおかげでDNユーザーのマーフォーク使いと多数知り合うことができました。(http://police.diarynote.jp/200908141523374501/)

そして、最後のマーフォーク記事がM10GameDayの大会レポでした。(http://police.diarynote.jp/200908152316273726/
"Good-bye, Merfolk"
土地24
4《変わり谷/Mutavault》
4《ワンダーワインの分岐点/Wanderwine Hub》
4《氷河の城砦/Glacial Fortress》
10《島/Island》
2《平地/Plains》

クリーチャー23
4《銀エラの達人/Silvergill Adept》
4《石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret》
2《川の案内者、シグ/Sygg, River Guide》
4《メロウの騎兵/Merrow Reejerey》
4《マーフォークの君主/Merfolk Sovereign》
3《航跡の打破者/Wake Thrasher》
2《誘惑蒔き/Sower of Temptation》

スペル13
3《流刑への道/Path to Exile》
3《危害のあり方/Harm’s Way》
3《賢人の消火/Sage’s Dousing》
4《謎めいた命令/Cryptic Command》

サイドボード15
4《ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender》
4《翻弄する魔道士/Meddling Mage》
2《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage》
1《誘惑蒔き/Sower of Temptation》
2《目覚ましヒバリ/Reveillark》
2《睡眠/Sleep》

それまで書き連ねてきた全ての知識・経験を動員し、ベストなデッキ構成ができたのではないかと思います。
この渾身のリストは世のマーフォークを使う人々の心を打ってくれたようで、多少の好みの違いはあるにしても「M10後のマーフォークといえばまずこの形」という完成形として認められたみたいです。
その結果、色々な方がこのデッキをコピーして使ってみました、これを元にして調整をしてみました、という意見を書き込んで下さり、本当に嬉しかったことが思い出されます。いつからか思っていた、「目指せマーフォーク日本一!」という目標というか心構え、これが最後にある意味それなりの形で実ったんじゃないかな、と思うことができました。

思えば当ブログの更新も一時はかなり停滞し、正直飽きていた時期もありました。
しかし、マーフォークが僕にMTGの楽しさ、大会に出る喜び、勝つ快感や負ける悔しさ、そして大舞台との出会いや多くの方々との繋がりを教えてくれました。
このデッキに出会わなければ僕は構築戦をこれだけ楽しむことは出来なかっただろうし、これだけ熱心にブログを書き綴ることもなかったと思います。

ありがとうマーフォーク!2年間、本当におつかれさま!
願わくば、また別の環境で君達と共にクロックを刻まんことを。

コメント

切望する者
2009年10月8日6:59

マーフォークスタン落ち残念でなりませんね…(;_;)

ポリスさんのアドバイスには本当に感謝しています!!大会での2度の入賞もポリスさんのレシピ&アドバイス無しには成せなかったと思います

というか、マーフォークを使ってみようと思ったのがポリスさんの記事を見たからといっても過言でないです、確か笑


マーフォークは殴るデッキなのにプレイングがとても楽しく、カウンター構えるのか展開するのか、その駆け引きが本当に楽しかった

次の環境はさすがにマーフォークきつそうですが、ポリスさんがどんなデッキ使うか、いちファンとして楽しみにしています(・∀・)

ポリス
2009年10月9日2:48

>切望さん
切望さんの度重なるコメントやリクエストのお陰で記事のネタが捻出できた、と言っても過言ではありません。ありがとうございました。

マーフォークはとてもプレイングが上達するデッキだったなぁ、というのは強く感じるところですね。部族ビートの爆発力とクロックパーミッションの融合という、今までありそうで無かった面白いデッキでした。

ゼンディカーだけでは流石に厳しいですが、一応レアマーフォークも発売直後にちゃんと4枚ずつ集めてあります(笑)次のエキスパンションで強化されるのもちょびっとだけ期待していますが、思い出はきれいなままで終わらせたい、という気持ちもあったり。エクテンで使う可能性はけっこうありますけどね。

次はとりあえず記事にも載せた白いトークン系デッキを改良しつつ使ってみる予定ではあります。

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