マーフォークの立ち位置
2010年1月19日 TCG全般 コメント (5)新しい形を模索するために今一度、基本を確認してみる。
自分の持ち味は歴史の振り返りと、現状への後付的説明、そして思うままに文章を書き流すことによって改めて要点を発見するスキルだ。伸び悩んでいる時にこそ、原点に立ち返らなければならない。
スタン当時は大仰な文章で解説を公表できる程度にはマーフォークには自信も愛情もあったし、誰にも負けないという自尊心もあったが、レガシー界には既に数多くのマーフォークユーザーの先輩がおられる。
そもそもピッチスペルの有無で青の強さというのは大幅に変わるのだから、スタン当時の感覚が役に立つのかどうかさえ疑わしい。間違いないことと言えば、《メロウの騎兵》を絡めた最大効率の展開計算の速さくらいだろう。《石ころ川の旗騎士》も絡まないマーフォーク親和など朝飯前である。
そんなわけで、自分がこの先付き合っていこうというデックの環境における立ち位置を文章化し、自分自身で参照すべきライブラリとして保管しておく必要が出来た。
レガシーの(青単)マーフォークは
・特殊地形デックへのマナ縛り+マナ要求カウンターのシナジー
・vial+stillと島渡りで青系デックへの優位
・ピッチカウンター、stifle、土地破壊によるANT等のコンボを阻害
・8(+α)ロードによる部族ビートダウンで優位状態から一気に決めれる爆発力
などが売りで、これらの組み合わせが効果的な相手にはハメくさい動きで勝てる。
それらの代償としては、
・盤面に出てしまったパーマネントへの耐性が極めて低い
・そのせいで唯一のアド源であるstillが無駄カード化し、手数が足りなくなる
・サイズの小ささ故に2点程度の火力でも確定除去として働いてしまう
などがある。
今のところ、デッキ的な問題で勝てていないと実感しているのはゴブリンと青緑系クロックパーミの2種。
デッキ全てがパーマネントと言っても過言ではないゴブリンには唯でさえ相性が悪いのに、どいつもこいつもCIP持ちだったり、焼却者は確実に1:2交換を取られる上になぜかメインアタッカーにP青が付いている。いわゆる無理ゲー。今のところ、こちらが先手の時にロード連打系ハンドを引かないと勝てた試しがない。
青緑系クロックパーミはランデス戦略と島渡りが刺さる分、完全に不利とは言わないが何よりタルモが駄目。白ならRWM、赤ならFire/Iceやラバマンサーも癌。
ただ、こちらのデッキタイプについてはプレイミスや引きの弱さで負けた感も否めず、根本的に相性で負けているというわけでは無さそうだ。何よりもまだ練習回数も対戦回数も足りていない。
やはり黒をタッチするしか無いのか・・・。
《非業の死》は相殺を回避しつつタルモと聖遺などを吹き飛ばしてくれるし、《殺し》があればラッキーやパイルドライバー、ラバマンサーも怖くない。
stillと入れ替えでボブを入れればアドバンテージ獲得が安定するし、《虚空の力線》や《次元の狭間》で墓地対策もより高度に行うことが可能になる。
ただ、レガシーにおいて単色と多色には天と地ほどの差がある。誰しも可能ならば単色で組みたいに違いない。黒を足すことで得られる効用は、対戦相手のwastelandで青マナを縛られるストレスをも上回るものなのだろうか?
まだ僅かな自分のレガシー経験においてさえ、wastelandが相手の数少ないマナ源を破壊できたおかげで拾えた勝ち星は少なくない。
マーフォークはただでさえ無色土地が8枚入っているせいで単色の癖に色マナ不足で悩み、あまつさえ最も強いアタッカーの一種である谷を逆にwastelandされることも珍しくない。少なくとも、wastelandがある相手よりは無い相手の方が格段に安心できる。これがさらに青マナ源まで割られるようになると考えると・・・恐ろしい。少なくとも、土地関係のプレイングが熟練するまでは避けた方が無難だと思う。
何より、現実的な問題として資産的な理由も大きい。フェッチランドはONSシリーズの中でも唯一2枚だけ所有している《汚染された三角州》と、後は適当にZENの青フェッチでも困らないだろう。しかしアンシーは別だ。唯一借りられそうな宛もあるが、その方がANTを使う時には当然自分がアンシーを使わせて貰うことは出来ない。
貧乏学生の上にレガシー参入が若干遅れてしまった自分にとっては無視できないファクターである。ていうかそもそもwastelandすら借り物だし。なんだよ店頭価格2k超えって。1枚1500程度で揃えようかと思ってたうちにこのザマである。まともなレガシー専用資産と言えばwillとstifleくらいしか持っていない。
そんなわけで、可能な限り青単でなんとかしたい。
しかし、そもそも青はパーマネントを墓地に置くことを許されていない色であり、一時的にハンドへバウンスするくらいしか対処方法はない。そのあとカウンターすれば一応なんとかなるのだが、アドバンテージの失い方が半端ではない。
スタンの頃は《賢人の消火》然り、青命令然り、カウンターしているだけで相手と手札枚数の差ができて勝手に勝てることも少なくなかった。
しかし、レガシーのマーフォークの持つ唯一の確定カウンターはほぼ100%ハンドアドバンテージを失ってしまう。せめて土地が捨てられたらいいのだが・・・。そんなわけで、バウンス+確定カウンターでの処理というのはあまり好みではない。せめてハンデスがあればいいのだが・・・
と、ここまで考えて、そういえば青単色でもハンデスもどきの動きができることを思い出した。スタン当時もたまにお世話になった《ヴェンディリオン三人衆》である。《波止場の用心棒》や《残響する真実》からの三人衆、という動きは致命的なパーマネントに対抗する奇策にならないこともない気がする。まとめて動こうとすると4~5マナかかってしまうのが難点ではあるが・・・。
あとはカウンター自体の質を改善する手もあるか。Dazeは1ターン目の最重要な攻防で使えるからともかく、2~3ターンにこぼれる1~2マナの呪文ごときにWillを使わされ、ハンドを無為に消費してしまうのは実に腹立たしい。じゃあカウンターすんなよという話ではあるが。だってラッキーとかバイアルとかパイルドライバーとかデュレスとかタルモとか通すわけにいかんだろ。
このあたりのマナ域をケアできる、アドバンテージを失わないカウンターが欲しい。そうすれば無理なくWillを温存でき、自然と致命的なスペルへ対処できる確率も上昇するだろう。
と、さらにここまで考えて1つ相性の良さそうなカードを思いついた。さらに、それ自身+デッキ中に含まれているカード2種との相性が良いカードも1つ思いついた。なんだこれ、もしかしてソリューション?
・・・冷静に考えると、やりたいことを全て実現するには全くカードスロットが足りていなかった。ていうかマーフォークってメインの空きスペース少なすぎるだろ。あと、どうでもいいけど単体火力に弱い点は全く改善できていない。
まあ、一気に弱点が全部改善できたらそれはもはや無敵なわけで、一朝一夕でそんなデッキが完成するわけがない。いや、時間をかけても完成しないと思うけど。
そんなわけでこれはもはや別デッキになる上に結局弱いままでした、というオチが着いてしまう気もするが、一応試してみることにしよう。
自分の持ち味は歴史の振り返りと、現状への後付的説明、そして思うままに文章を書き流すことによって改めて要点を発見するスキルだ。伸び悩んでいる時にこそ、原点に立ち返らなければならない。
スタン当時は大仰な文章で解説を公表できる程度にはマーフォークには自信も愛情もあったし、誰にも負けないという自尊心もあったが、レガシー界には既に数多くのマーフォークユーザーの先輩がおられる。
そもそもピッチスペルの有無で青の強さというのは大幅に変わるのだから、スタン当時の感覚が役に立つのかどうかさえ疑わしい。間違いないことと言えば、《メロウの騎兵》を絡めた最大効率の展開計算の速さくらいだろう。《石ころ川の旗騎士》も絡まないマーフォーク親和など朝飯前である。
そんなわけで、自分がこの先付き合っていこうというデックの環境における立ち位置を文章化し、自分自身で参照すべきライブラリとして保管しておく必要が出来た。
レガシーの(青単)マーフォークは
・特殊地形デックへのマナ縛り+マナ要求カウンターのシナジー
・vial+stillと島渡りで青系デックへの優位
・ピッチカウンター、stifle、土地破壊によるANT等のコンボを阻害
・8(+α)ロードによる部族ビートダウンで優位状態から一気に決めれる爆発力
などが売りで、これらの組み合わせが効果的な相手にはハメくさい動きで勝てる。
それらの代償としては、
・盤面に出てしまったパーマネントへの耐性が極めて低い
・そのせいで唯一のアド源であるstillが無駄カード化し、手数が足りなくなる
・サイズの小ささ故に2点程度の火力でも確定除去として働いてしまう
などがある。
今のところ、デッキ的な問題で勝てていないと実感しているのはゴブリンと青緑系クロックパーミの2種。
デッキ全てがパーマネントと言っても過言ではないゴブリンには唯でさえ相性が悪いのに、どいつもこいつもCIP持ちだったり、焼却者は確実に1:2交換を取られる上になぜかメインアタッカーにP青が付いている。いわゆる無理ゲー。今のところ、こちらが先手の時にロード連打系ハンドを引かないと勝てた試しがない。
青緑系クロックパーミはランデス戦略と島渡りが刺さる分、完全に不利とは言わないが何よりタルモが駄目。白ならRWM、赤ならFire/Iceやラバマンサーも癌。
ただ、こちらのデッキタイプについてはプレイミスや引きの弱さで負けた感も否めず、根本的に相性で負けているというわけでは無さそうだ。何よりもまだ練習回数も対戦回数も足りていない。
やはり黒をタッチするしか無いのか・・・。
《非業の死》は相殺を回避しつつタルモと聖遺などを吹き飛ばしてくれるし、《殺し》があればラッキーやパイルドライバー、ラバマンサーも怖くない。
stillと入れ替えでボブを入れればアドバンテージ獲得が安定するし、《虚空の力線》や《次元の狭間》で墓地対策もより高度に行うことが可能になる。
ただ、レガシーにおいて単色と多色には天と地ほどの差がある。誰しも可能ならば単色で組みたいに違いない。黒を足すことで得られる効用は、対戦相手のwastelandで青マナを縛られるストレスをも上回るものなのだろうか?
まだ僅かな自分のレガシー経験においてさえ、wastelandが相手の数少ないマナ源を破壊できたおかげで拾えた勝ち星は少なくない。
マーフォークはただでさえ無色土地が8枚入っているせいで単色の癖に色マナ不足で悩み、あまつさえ最も強いアタッカーの一種である谷を逆にwastelandされることも珍しくない。少なくとも、wastelandがある相手よりは無い相手の方が格段に安心できる。これがさらに青マナ源まで割られるようになると考えると・・・恐ろしい。少なくとも、土地関係のプレイングが熟練するまでは避けた方が無難だと思う。
何より、現実的な問題として資産的な理由も大きい。フェッチランドはONSシリーズの中でも唯一2枚だけ所有している《汚染された三角州》と、後は適当にZENの青フェッチでも困らないだろう。しかしアンシーは別だ。唯一借りられそうな宛もあるが、その方がANTを使う時には当然自分がアンシーを使わせて貰うことは出来ない。
貧乏学生の上にレガシー参入が若干遅れてしまった自分にとっては無視できないファクターである。ていうかそもそもwastelandすら借り物だし。なんだよ店頭価格2k超えって。1枚1500程度で揃えようかと思ってたうちにこのザマである。まともなレガシー専用資産と言えばwillとstifleくらいしか持っていない。
そんなわけで、可能な限り青単でなんとかしたい。
しかし、そもそも青はパーマネントを墓地に置くことを許されていない色であり、一時的にハンドへバウンスするくらいしか対処方法はない。そのあとカウンターすれば一応なんとかなるのだが、アドバンテージの失い方が半端ではない。
スタンの頃は《賢人の消火》然り、青命令然り、カウンターしているだけで相手と手札枚数の差ができて勝手に勝てることも少なくなかった。
しかし、レガシーのマーフォークの持つ唯一の確定カウンターはほぼ100%ハンドアドバンテージを失ってしまう。せめて土地が捨てられたらいいのだが・・・。そんなわけで、バウンス+確定カウンターでの処理というのはあまり好みではない。せめてハンデスがあればいいのだが・・・
と、ここまで考えて、そういえば青単色でもハンデスもどきの動きができることを思い出した。スタン当時もたまにお世話になった《ヴェンディリオン三人衆》である。《波止場の用心棒》や《残響する真実》からの三人衆、という動きは致命的なパーマネントに対抗する奇策にならないこともない気がする。まとめて動こうとすると4~5マナかかってしまうのが難点ではあるが・・・。
あとはカウンター自体の質を改善する手もあるか。Dazeは1ターン目の最重要な攻防で使えるからともかく、2~3ターンにこぼれる1~2マナの呪文ごときにWillを使わされ、ハンドを無為に消費してしまうのは実に腹立たしい。じゃあカウンターすんなよという話ではあるが。だってラッキーとかバイアルとかパイルドライバーとかデュレスとかタルモとか通すわけにいかんだろ。
このあたりのマナ域をケアできる、アドバンテージを失わないカウンターが欲しい。そうすれば無理なくWillを温存でき、自然と致命的なスペルへ対処できる確率も上昇するだろう。
と、さらにここまで考えて1つ相性の良さそうなカードを思いついた。さらに、それ自身+デッキ中に含まれているカード2種との相性が良いカードも1つ思いついた。なんだこれ、もしかしてソリューション?
・・・冷静に考えると、やりたいことを全て実現するには全くカードスロットが足りていなかった。ていうかマーフォークってメインの空きスペース少なすぎるだろ。あと、どうでもいいけど単体火力に弱い点は全く改善できていない。
まあ、一気に弱点が全部改善できたらそれはもはや無敵なわけで、一朝一夕でそんなデッキが完成するわけがない。いや、時間をかけても完成しないと思うけど。
そんなわけでこれはもはや別デッキになる上に結局弱いままでした、というオチが着いてしまう気もするが、一応試してみることにしよう。
コメント
最初はチャリスとサーストとか考えたけど、分らん。
1はその通りです。2は自分の考えていたのとは違うのですが、発想の方向性としてはある意味同じですね。
ていうかウィザードランドの存在忘れてたんですが普通に相性いいですね。ただ無色土地をこれ以上増やすのは厳しい・・・
>SPくん
リンクどうも。こっちからも張っとく。
弱かったり既に皆が通った道だったら恥ずかしいから隠してるけど、また週末に会った時にでも見せるよ。その時までに「やっぱ弱いわ」と思ってなければ、だけどw
銀エラで疑似サイクリングできるのも安定性高そう
経験上序盤のスペルは《呪文貫き/Spell Pierce》があると捌きやすくなりますかね。
単体除去には《大いなる玻璃紡ぎ、綺羅/Kira, Great Glass-Spinner》の安心感溢れる。
あとリンクさせていただきました
リンクありがとうございます。こちらもリンクさせていただきます。
>最近のデッキチェックにもスタッター&研究室のシナジーが入ってるマーフォークありましたね。
おや、ほんとだ。教えてくださってありがとうございます。ていうかヴェンデリオンも入ってるし、なんか自分がやろうとしてたことを先にやられた感が。
サイドカードはまだ尖ったパーツばっかり試してる時期なので、《呪文貫き》は使ってみたことないですねー。ゴブリンにはVialしか撃つものないけどサイドインする・・・のかな?試してみます。
キラは対Zooとかですごく強そうですね。地味に疫病にも強かったり。最近は十手メイン投入のリストをよく見るので、その形だと喧嘩しちゃいそうではあります。