グランプリに参加された皆様、運営スタッフの皆様、お疲れ様でした。
ここ最近のレガシー人気と、スタンの恒久的な人気に押されて若干マイナーになりかけていたエクテンというフォーマットでしたが、昨年Finalsから今回のGPにかけての一連の流れでその存在感を決して薄くないものにしました。

メタゲームの重要度が飛びぬけて高いエクテンですが、最終的には(公式カバレッジでも何度か言及されていた通り)ZOO、青黒、コンボの三竦みとして収束していきました。
今回は準備期間が足りず、予定も合わないために参加できなかったためにあまり真剣に練習しておらず、この環境を楽しめなかったのは個人的に大きな損失でした。
スタンダードでも去年までのローグデッキから一転、メタゲームのド真ん中のデッキを使って、周囲の対策も意識しつつ同系戦のスキルも磨く…という、ある意味「王道」の楽しみ方を覚えたので、次のエクテンシーズンが来たら是非、「メタのど真ん中」デッキを練習して戦ってみたいな、とカバレッジを読みながら思ったのでした。

次のGP仙台はスタンダードなので、また多数の参加が見込めるかもしれませんね。ちょっと地理的条件が厳しい気はしますが…。
自分は参加できるかどうか判らないのですが、せっかく継続的に練習しているのだから集大成として挑戦してみたいなーと思いつつ先日のドラフトの記録をぺたり。
http://www.geocities.jp/police_draft/20100319.html
たまには8-4にも挑戦してみることに。

1-1は《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》。
…前回に続き、まさかの二連続初手スフィンクスw
《ウマーラの猛禽/Umara Raptor》の色被りを嫌って代わりに黒を絞る《心臓刺しの蚊/Heartstabber Mosquito》も無くはないけど、そこまで尖ったドラフトをするにはまだ経験不足だと思って回避。

1-2、緑がやたら強いパック。それでいて緑を始めるきっかけとしては若干物足りないラインナップばかり。ここは下家にお任せして、回避持ちの《刃牙の猪/Bladetusk Boar》を。
…しかし改めて考えると、これは《鞭打ちの罠/Whiplash Trap》で青を絞るべきだったような気がするなぁ。最近イノシシあんまり強く感じないし。

1-3、青は許可されている様子。素直に一番点数の高い《風乗りの長魚/Windrider Eel》を。しかしこれ下家が青に入ってても何も文句言えないな。

1-4《尖塔の連射/Spire Barrage》で赤継続。

1-5、本来なら白に参入していいサインだと思うのだけど、何せ普段から白を全然やらないから全く自信がない。どうせ除去だからいいや、と自分に言い訳して《猛火の松明/Blazing Torch》。

1-6、いつもなら手癖で《巨森の蔦/Vines of Vastwood》から緑参入だが、今回は下に任せる!と決めたので《召喚士の破滅/Summoner’s Bane》。

1-7、ラッキーな《冒険者の装具/Adventuring Gear》。

1-8《地獄火の雑種犬/Hellfire Mongrel》
1-9《溶鉄の荒廃者/Molten Ravager》
1-10、青赤に決めた!と思っていたところで1-2の緑が《緑織りのドルイド/Greenweaver Druid》以外全部帰ってきた。ここから入っても卓2でいけるんじゃ?と思い、つい《大木口の幼生/Timbermaw Larva》に手を出してしまう。
緑メインならともかく、2色目程度になるならどう考えても《オラン=リーフの出家蜘蛛/Oran-Rief Recluse》だろうに…

1-11、黒の不人気に驚きつつ《墓所の切り裂き魔/Crypt Ripper》カット。
1-12《秘宝の破壊/Relic Crush》
1-14《貪欲な罠/Ravenous Trap》

1パック目の時点で既に2~3回ミスピック(らしきもの)が見られる酷いドラフト。
ただ、結果論としては青赤をやるしか無かったようにも思える。

2-1、特に悩まず《板金鎧の土百足/Plated Geopede》。

2-2、コモン抜けの中から《尖塔の連射/Spire Barrage》2枚目。後になってAソート情報も確認したが、何抜けか判らなかった。緑が抜けているような気がしないでもない。

2-3、おそらく下は緑をやってくれているな、という感じ。赤は被ってなさそうで一安心。《松明投げ/Torch Slinger》を。

2-4、《マーフォークの海忍び/Merfolk Seastalkers》!ほぼ間違いなく青も被らず協調できている様子。

その後は安心して青赤ピック。

2-5《鞭打ちの罠/Whiplash Trap》
2-6《松明投げ/Torch Slinger》。あれ、《変わり樹のバジリスク/Turntimber Basilisk》が残ってるぞ(冷汗)
2-7《ゼクター祭殿の探検/Zektar Shrine Expedition》。緑…
2-8《麻痺の掌握/Paralyzing Grasp》
2-9《海景の曲芸士/Seascape Aerialist》多分ミス。《浅瀬の海蛇/Shoal Serpent》にすべき。
2-10《血の求道者/Blood Seeker》カット
2-11《飛翔する海崖/Soaring Seacliff》
2-12《秘宝の破壊/Relic Crush》
2-13《突風の統率者/Caller of Gales》
2-14《陽の泉の探検/Sunspring Expedition》
2-15《罠探しの計略/Trapfinder’s Trick》

協調できてる気がしただけで被ってるまである。特に青。
《噴出の稲妻/Burst Lightning》0枚も正直きつい。

3-1、《崖の暴君、カズール/Kazuul, Tyrant of the Cliffs》と一瞬悩むが、さすがに《蒸気の捕獲/Vapor Snare》を。

3-2、《焼尽の猛火/Searing Blaze》。取れてよかった…

3-3、青が超強いパックから《地平線のドレイク/Horizon Drake》。残り2枚のどちらか帰ってきてくれたら僥倖…流石に無いかな。

3-4、ゼンディコン2種で悩んで《風のゼンディコン/Wind Zendikon》。でもこのカード、自分が思ってるよりピックされる順目が遅い気がする。

3-5、ついWWK×3の感覚で《アクームの戦歌い/Akoum Battlesinger》をピックしてしまった。明らかにミス。《ゴブリンの荒くれ乗り/Goblin Roughrider》、もしくは《応報の罠/Nemesis Trap》カットだった。

3-6《地うねり/Groundswell》カット
3-7《皮背のベイロス/Leatherback Baloth》カット
3-8《ヴァラクートのかぎ爪/Claws of Valakut》
3-9《血鞘の儀式者/Bloodhusk Ritualist》カット
3-10《飛び地の精鋭/Enclave Elite》
3-11《流砂/Quicksand》
3-12《死の報い/Dead Reckoning》カット
3-13《探検/Explore》
3-14《雄牛の猛進/Bull Rush》

カットし過ぎじゃね?
ていうかパックが弱すぎる。これほんとに協調できてんのか?
3-4から3-7の緑の流れ方が酷い。1-2から緑に入るのが正解だったか…でも多分結果論の類だと思う。そして1-5からの白サインは結果的にフェイクだった。
今回はどうするのが正解だったのか全く判らない…

デッキは以下の通り。
《飛翔する海崖/Soaring Seacliff》
《流砂/Quicksand》
8《島/Island》
8《山/Mountain》

《板金鎧の土百足/Plated Geopede》
《風のゼンディコン/Wind Zendikon》
《地獄火の雑種犬/Hellfire Mongrel》
《溶鉄の荒廃者/Molten Ravager》
《地平線のドレイク/Horizon Drake》
2《松明投げ/Torch Slinger》
《マーフォークの海忍び/Merfolk Seastalkers》
《風乗りの長魚/Windrider Eel》
《刃牙の猪/Bladetusk Boar》
《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》

《猛火の松明/Blazing Torch》
《冒険者の装具/Adventuring Gear》
《ゼクター祭殿の探検/Zektar Shrine Expedition》
《焼尽の猛火/Searing Blaze》
《麻痺の掌握/Paralyzing Grasp》
《ヴァラクートのかぎ爪/Claws of Valakut》
《召喚士の破滅/Summoner’s Bane》
《蒸気の捕獲/Vapor Snare》
2《尖塔の連射/Spire Barrage》
《鞭打ちの罠/Whiplash Trap》

デッキ重過ぎるだろ…
何かしらのハメパターンで勝たないと一生勝ち越せなさそう。

第一回戦:青白
1本目、相手先行1ターン目から順に《クラーケンの幼子》、《ハリマーの採掘者》、《マキンディの盾の仲間》と並べてライブラリーアウト系の同盟者デッキであることが判明。
こっちはムカデと荒廃者くらいしか出すものがなく、全く殴れない。そして相手は《ジュワーの多相の戦士》(《ハリマーの採掘者》をコピー)、《上天の貿易風》と《コーの空漁師》でハリマーをひたすら回収し、あっと言う間にライブラリーアウト。デッキの完成度高すぎるだろ…。既に一没を覚悟。
2本目、相手は幼子スタートするも土地が2枚で止まり、こちらはゼンディコン、サイドインした《飛び地の精鋭》、《マーフォークの海忍び》と展開して幼子(笑)状態になって勝ち。
3本目、こちらの《地獄火の雑種犬》がファーストアクション。そのまま《冒険者の装具》でしばらく殴り、途中色々と交換を繰り返して隙ができたタイミングに《ジュワー島のスフィンクス》が光臨、相手は対処手段がなく勝ち。

絶対負けたと思った…けど、地上ブロッカーが多いから飛行+島渡りだと相性いいみたいだね。

第二回戦:緑黒
1本目は《冒険者の装具》付き荒廃者、《地平線のドレイク》と並べるが、相手は《領地のベイロス》に《捕食者の衝動》を付けてドレイクを除去。の返しに、《蒸気の捕獲》でベイロス奪取!
次ターンから毎回上陸して2体でアタック。相手はたまらず《応報の罠》をベイロスに打つが、ブロックされても荒廃者はタフネス6まで上がっていて死なず。そのままアド差で勝ち。《蒸気の捕獲》マジで20点カードだな…
2本目は序盤ぐだった展開にして、ジュワー光臨させてライブラリトップに見えてた《蒸気の捕獲》で《ベイロスの林壊し》もパクって圧勝。

第三回戦:青赤
前回に続いてまたもや同色で決勝。
1本目はこちら1マリガンから土地が詰まり気味なところを《蒸気の捕獲》で《溶鉄の荒廃者》を奪われ、山が大量に出ている相手に使われると死ぬのでジュワーと相打ちさせられる羽目に。当然そんな交換させられて勝てるはずもなく。
2本目は1マリガンから仕方なく土地が山、島2枚でスタート。初回ドローがムカデで噛みあったと思いきや、出した返しの相手初動がまさかの《広がりゆく海》!しかもその後延々と島ばかり4枚引き、最終的に7枚全部赤い手札を抱え落ちして死亡。

3没。
最後はさすがに上手くいきすぎだろ…ちょっと萎えた。なんで青いデッキ相手に海サイドインしてるんだ?全く意図が読めなかった。
今回は爆弾カードがジュワーとコンマジの2枚あったので、半膠着状態まで持ち込めれば一気に勝ちきれるのは強かったかな。デッキは弱かったけどw
しかし青ばっかやってる気がする。入りやすい上に3パック目強いから、ちょっとしたきっかけがあればすぐ参入してしまうな。
逆に最近赤黒とか全然やってないわ。

コメント

listener
2010年3月22日12:16

めちゃくちゃ濃い記事ですね!
ピックの解説が丁寧でありがたいですm(_ _)m

3回戦、相手の《広がりゆく海》は
ムリヤリ理由をつけるなら尖塔の連射対策ぐらいですかね。
普通に相手のミスのはずなんですが
それが超不運な(相手にとっては幸運な)方に転んでしまいましたね。

ボクも最近青を拾うことが多いのですが
序盤がぐだると本当に青は強いですね。

相手がブロッカー構えて防御的になってくれると
自然にぐだっていい感じ。(ただしライブラリーアウトは苦しい)
逆に白や黒のウィニーに地上戦されるとツライですね。

リンクさせていただきました。

ポリス
2010年3月22日16:43

>listenerさん
リンクありがとうございます。こちらもリンクさせて頂きました。

《尖塔の連射》は1ゲーム目では見せておらず、また5マナ火力のダメージを1点減らすために弱いサイドカードを入れるのは非効率的なので、さすがにそういった意図でサイドインされているわけではなさそうです。
おそらく普通に色事故狙いで入れてきたか、もしくは最初からメインにあってサイド後に入れ替える物がなかった…あたりが真相かな、とは思います。
今回ばかりは不運だったとして諦めるしかありません。ケアしようが無いですし。

この環境の青は《クラーケンの幼子》や《方解石のカミツキガメ》で地上を止めてフライヤーで殴る、という従来のドラフトでは青白の2色で行ってきたことが単色で可能なので、2色目の受け入れが極めて広いのが利点です。
コモン・アンコモンのフライヤー勢が異常に強いので最初からビートダウンに回ることもできますね。個人的にはこちらのタイプの方が好みだったりします。

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