アヴァシンの帰還TOP10
2012年4月25日 最新セットの話題 コメント (2)毎度おなじみの新セット評価。
の前に、まずは闇の隆盛の見直し。
(参照:http://police.diarynote.jp/201201271213105334/)
1:《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad(DKA)》
2:《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells(DKA)》
3:《町民の結集/Gather the Townsfolk(DKA)》
4:《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben(DKA)》
5:《塔の霊/Tower Geist(DKA)》
6:《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》
7:《地獄乗り/Hellrider(DKA)》
8:《思考掃き/Thought Scour(DKA)》
9:《ドラグスコルの隊長/Drogskol Captain(DKA)》
10:《悲劇的な過ち/Tragic Slip(DKA)》
おー、割といい感じじゃないですか?ゾンビ関係以外はけっこう当たってる気がします。当時のコメント欄を見てみるとゾンビは弱いと思っていたようですね。まあ今でもあのデッキそんなに強いと思ってませんが。
とは言え《町民の結集》(とソリン)は評価高すぎるか。《塔の霊》は…いつか活躍するって!まだ早かっただけだって!ていうか《地下牢の霊》と《絡み根の霊》はどこだよ!
そして本題、新セットの「アヴァシンの帰還」からTOP10です。
選択基準はいつも通り構築環境での評価で。「エルドラージ覚醒」から2年、再びやってきた大型扱い最終エキスパンション。何も無いと言われつつなんだかんだ言って色々と使われた「闇の隆盛」とは違って既に現段階で話題沸騰、大きく期待が持たれている(?)このセットの中から、未来ある10枚を厳選することはできるのか!?
【10位】《悪鬼の血脈、ティボルト/Tibalt, the Fiend-Blooded》
さてさて早速この問題児の登場です!
公式プレビューで発表されて即座に「いくら2マナPWとは言えこれは酷い」「全ての能力が噛み合っていない」「Mine!」と散々ネタにされてしまったティボルト。確かにPWとは思えない使いづらさですが、自分はどちらかと言うと比較的彼に可能性を感じています。
そもそも彼の弱さは+1能力の「無作為」という一単語に集約されていると思いますが、まあ実際はそこまで困らないんじゃない?と思います。少なくとも手札が減っているわけではないですし、土地引きすぎハンドや土地無さ過ぎハンドを改善してくれる可能性もあります。
別に他にプレイしたいものがあるなら2T目に出して最速起動する必要もないし(ハンドが微妙だったらすればいいと思いますが)、ハンドに不要牌がダブついてきたら適度に改善されつつ《突然の衝撃/Sudden Impact》をプレイできる可能性を与えてくれるだけで十分じゃないかなーと思います。確実にハンドが減少してしまう《信仰無き物あさり》より強い場面も多いんじゃないでしょうか。もちろんリアニのように墓地をリソースにするデッキなら物あさり一択ですが。
何にせよ、見た目ほど弱くはないと思うので一度試してみたいなーと思わせてくれる一枚ですね。
【9位】《鷺群れのシガルダ/Sigarda, Host of Herons》
シンプルに強い。5マナ5/5飛行呪禁に生け贄封じって基本的に軽いカードだと死なないってことでしょ?DoJは仕方ないですけど、レガシーだとあまり食らわないのでマーベリック系が使うかもという噂もありますね。エディクト系で1体ずつ削ることすら許されないのもずるい!
【8位】《ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart》
結魂シリーズからあえて重いこいつ。重いので弱そうに見えますが、緑の生物で5マナならそこまで重くない。そして一度結魂してしまえば8/8という脅威のサイズですし、結婚先が先に出ていれば実質ヘイストみたいな感じでダメージを上乗せすることができます。自分の中ではこいつは「殴れる装備品」(生体武器とはまた違った意味で)のような位置付けですね。本当の意味で単体だと少し弱いのですが、他の1体はマナクリーチャーでもなんでもいい(バッパラを4/5飛行にしても十分ですし)ので、そこまで気にならないと思います。
結魂はプロテクションに引っかからないため、その気になれば《ミラディンの十字軍》を6/6にすることもできますね。その気になれば。
【7位】《苛立たせの小悪魔/Vexing Devil》
以前のプレビュー記事でも話しましたが、懲罰者カードの割に向いているベクトルが同じなので比較的使いやすそう。中盤以降はおそらく場に出ることになると思いますが、4/3というサイズはそこまで簡単に処理されるわけではないので完全に腐る、ということもないと思います。しかしながら結局は相手に選択権があるので過信は禁物。
【6位】《火柱/Pillar of Flame》
シンプル・イズ・ベスト!《マグマのしぶき》は終盤に引いても本体に打ち込めないという弱点があった(それでも使われましたが)のに、それが本体に打てるようになったとなれば弱いわけがありません。
ソーサリーになったのはあまり気にならず、むしろ《絡み根の霊》と《ゲラルフの伝書使》をきれいに焼けるのが素晴らしいですね。赤緑ステロイドは同系でこれの撃ち合いになる…のか?
【5位】《終末/Terminus》
「奇跡」シリーズからは全体除去を。基本的に「奇跡」が強いかどうかは、どれだけまんべんなく強く使えるかどうか…という点にかかっていると思います。これは重めのコントロールが全体除去として「奇跡」でプレイできれば言うことない効果ですし、素でプレイしてもギリギリ許せる程度。ただのラス効果だと6マナは重いですが、要は《最後の裁き》みたいなもんなので(微妙に違いますがだいたい同じ)6マナでも一応適正なコストだとは思います。不死連中や《ムーアランドの憑依地》が頻繁に使われている環境なので意味がありますね。
【4位】《僻地の灯台/Desolate Lighthouse》
青赤の出るデッキならとりあえず1枚入れておけばいいのでは?というくらいシンプルに強い土地。これがあれば青赤で「奇跡」を山ほど詰め込んだデッキが実現可能…かも?奇跡はマナが余るのが強みなので、相手ターン中にドローして奇跡の発生確率を上げつつ、序盤に引いてしまった奇跡を墓地送りにするという実に噛み合った動きが可能です。
もちろん奇跡が入っていない普通の青赤のデッキ(今のところそういうデッキは無いですが)でも強いことは間違いなく、もしかしたらモダンなど下の環境でも使われるかも?
【3位】《処刑者の要塞/Slayers’ Stronghold》
そしてさらに強いと思われるこの土地。とにかく起動コストの軽さの割に効果が強烈すぎる!3マナでパワー2を上げつつ警戒を付けるだけで《ケッシグの狼の地》と十分差別化ができるくらい強いのに、まさかの速攻まで。赤白という色的に「序盤強いけど、後半微妙」という生物が多く入るデッキになりがちですが、この土地はそういうデッキにピッタリです。
モダンでも、グダって手札にフェッチが余っていて《ステップのオオヤマネコ》をトップしてきたら突然6点くらいパンチできるわけですね。これは強い!
【2位】《月の賢者タミヨウ/Tamiyo, the Moon Sage》
とにかく+1能力の強さが素晴らしい。当たり前ですが、青単色のプレインズウォーカーで盤面に干渉できるのは強いですよね。
そして2番目の能力も別に弱いわけではなく、コントロールで使えば《ギデオン・ジュラ》と相性が良く、ビートダウンで使えばナチュラルにドローが生かせます。唯一気になるのは5マナという重さですが、まあなんとかなるでしょう。とりあえずこれも使ってみないと分からないかな。
【1位】《霧虚ろのグリフィン/Misthollow Griffin》
ついに登場してしまった追放領域からのプレイを許可するカード。本人は4マナ3/3飛行と極めて普通かまあまあ悪くない程度ですが、この能力がえげつない。まず普通に除去したとしても《ムーアランドの憑依地》で永久に回り続けるというコントロール泣かせなシナジーに加え、当然ながら追放系の除去からはスルリとすり抜けることができます。まあ簡単にいえば青白Delverでサイドボード(もしくはメインボード)で採用する可能性があるということですね。
そしてスタンだけではなく、既に《Force of Will》や《食物連鎖》とのシナジーでレガシーでも出番があるかも!?という話もありますね。最低限の実用性と大きな可能性を秘めた、1位にふさわしいカードだと思います。
というわけでTOP10でした。
ちょっと今回は話題になっているカードが多く、そして毎回「なんでこのカードが選ばれてないんですか?」というコメントも割と寄せられるので、最初から言い訳(笑)を書いておこうと思います。
○選外のカードたち
#各種「奇跡」シリーズ
5位でも書きましたが、僕はできるだけ「いつ引いてもプレイできる、いつ引いても強い」という基準で選びたいと思っています。もちろん「いつ引いても強いカード」なんてそもそも滅多にないのですが、奇跡カードはその仕様上、初手やそれに準ずる序盤に引いてしまうとものすごく効率が落ちてしまうデザインになっています。
《轟く怒り》なんかは初手にさえなければいつでも相手に打てるんじゃないの?と思われそうですが、結局初手に来てしまうと無駄になる確率が高いんですよね。仮に途中で上から引いてきて奇跡でプレイしたところで、初手に腐っていれば実質2枚で5点と変わりません(もちろんグダったら普通にプレイできるので弱いとまでは言いませんが)。
そんな感じで、専用デッキを組まずに使っても一番強いのはどれか?という観点で選んだときに《終末》が選ばれたというわけですね。もちろん、《僻地の灯台》の欄で書いたように奇跡をフル活用するデッキが現れる可能性もあります(実際組んでみる人はたくさんいると思います)ので、もしかしたら青や赤の奇跡カード全般の評価が跳ね上がる可能性も無くはない…かな?
前回のTOP10でゾンビ関係を全く選出しなかった理由にも挙げましたが、基本的に「できるかどうかも微妙、強いかどうかも微妙な完全新型デッキ」での活躍が主になりそうなカードの評価をあまり高くしないという自分ルールがある、と思って読んでくれたら幸いです。
#《魂の洞窟》
ある意味もっとも話題になっているこの土地ですが、僕はあまり評価していません。理由はシンプルで、「選んだ部族にしか色マナが使えないこと」。この一言に尽きます。
スタンダードならばケッシグ系が「狼男」や「タイタン」宣言をすれば強いと言われますが、その前段階として《感電破》や《金屑の嵐》などのスペルで序盤を凌ぐ必要がある以上、そこに使えない色マナをガン積みするのは少し不安ですね。1T目から細かいスペルを打ちまくるDelver系のデッキではもちろん論外です。PonderやVaporに色マナを供給できない土地に用はありません。
レガシーでは部族系デッキが多いので復権なるか?と思いきや、そもそも部族系デッキはカウンターを多用するデッキに有利という事実があり、そしてその相性を覆すためにコントロール側がサイドインするのはカウンターではなく除去なのであんまり意味がないですね。しかもせっかく単色なのに《不毛の大地》の的が増えてしまいますし。
おそらく一番使われるのはマーベリック系(緑白)のデッキが1枚だけ挿して、《聖遺の騎士》でサーチしつつ、それこそシガルダを無事に通すために使ったりするのではないでしょうか。
#《グリセブブランド》
EDHで使って、どうぞ。
#《修復の天使》
強いけどパッと使いたいデッキが思い浮かばない。《台所の嫌がらせ屋》をブリンクしたら強いけどそれ何のデッキだよという話ですし。Delverに入れて《瞬唱の魔道士》をブリンクしてフラッシュバックできる…というのもそれ何マナかかるんだよという話ですし。もしかしたらコントロールが瞬唱をブリンクするのに使うかな?素のスペックも低くはないですし、マナが潤沢に使えるデッキなら使うかもしれませんね。
こんな感じでしょうか。
やっぱり使いたいカードがたくさんあって10枚に絞るのは大変でした。
値段の話はまだまだ分かりませんが、《時間の熟達》が異常に高いらしいですね。きっとすぐ下がる!はず!多分!
とりあえず今回は素直に1~5位くらいまでを財布の許すかぎり必要枚数揃えたいなーと思います。
の前に、まずは闇の隆盛の見直し。
(参照:http://police.diarynote.jp/201201271213105334/)
1:《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad(DKA)》
2:《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells(DKA)》
3:《町民の結集/Gather the Townsfolk(DKA)》
4:《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben(DKA)》
5:《塔の霊/Tower Geist(DKA)》
6:《未練ある魂/Lingering Souls(DKA)》
7:《地獄乗り/Hellrider(DKA)》
8:《思考掃き/Thought Scour(DKA)》
9:《ドラグスコルの隊長/Drogskol Captain(DKA)》
10:《悲劇的な過ち/Tragic Slip(DKA)》
おー、割といい感じじゃないですか?ゾンビ関係以外はけっこう当たってる気がします。当時のコメント欄を見てみるとゾンビは弱いと思っていたようですね。まあ今でもあのデッキそんなに強いと思ってませんが。
とは言え《町民の結集》(とソリン)は評価高すぎるか。《塔の霊》は…いつか活躍するって!まだ早かっただけだって!ていうか《地下牢の霊》と《絡み根の霊》はどこだよ!
そして本題、新セットの「アヴァシンの帰還」からTOP10です。
選択基準はいつも通り構築環境での評価で。「エルドラージ覚醒」から2年、再びやってきた大型扱い最終エキスパンション。何も無いと言われつつなんだかんだ言って色々と使われた「闇の隆盛」とは違って既に現段階で話題沸騰、大きく期待が持たれている(?)このセットの中から、未来ある10枚を厳選することはできるのか!?
【10位】《悪鬼の血脈、ティボルト/Tibalt, the Fiend-Blooded》
さてさて早速この問題児の登場です!
公式プレビューで発表されて即座に「いくら2マナPWとは言えこれは酷い」「全ての能力が噛み合っていない」「Mine!」と散々ネタにされてしまったティボルト。確かにPWとは思えない使いづらさですが、自分はどちらかと言うと比較的彼に可能性を感じています。
そもそも彼の弱さは+1能力の「無作為」という一単語に集約されていると思いますが、まあ実際はそこまで困らないんじゃない?と思います。少なくとも手札が減っているわけではないですし、土地引きすぎハンドや土地無さ過ぎハンドを改善してくれる可能性もあります。
別に他にプレイしたいものがあるなら2T目に出して最速起動する必要もないし(ハンドが微妙だったらすればいいと思いますが)、ハンドに不要牌がダブついてきたら適度に改善されつつ《突然の衝撃/Sudden Impact》をプレイできる可能性を与えてくれるだけで十分じゃないかなーと思います。確実にハンドが減少してしまう《信仰無き物あさり》より強い場面も多いんじゃないでしょうか。もちろんリアニのように墓地をリソースにするデッキなら物あさり一択ですが。
何にせよ、見た目ほど弱くはないと思うので一度試してみたいなーと思わせてくれる一枚ですね。
【9位】《鷺群れのシガルダ/Sigarda, Host of Herons》
シンプルに強い。5マナ5/5飛行呪禁に生け贄封じって基本的に軽いカードだと死なないってことでしょ?DoJは仕方ないですけど、レガシーだとあまり食らわないのでマーベリック系が使うかもという噂もありますね。エディクト系で1体ずつ削ることすら許されないのもずるい!
【8位】《ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart》
結魂シリーズからあえて重いこいつ。重いので弱そうに見えますが、緑の生物で5マナならそこまで重くない。そして一度結魂してしまえば8/8という脅威のサイズですし、結婚先が先に出ていれば実質ヘイストみたいな感じでダメージを上乗せすることができます。自分の中ではこいつは「殴れる装備品」(生体武器とはまた違った意味で)のような位置付けですね。本当の意味で単体だと少し弱いのですが、他の1体はマナクリーチャーでもなんでもいい(バッパラを4/5飛行にしても十分ですし)ので、そこまで気にならないと思います。
結魂はプロテクションに引っかからないため、その気になれば《ミラディンの十字軍》を6/6にすることもできますね。その気になれば。
【7位】《苛立たせの小悪魔/Vexing Devil》
以前のプレビュー記事でも話しましたが、懲罰者カードの割に向いているベクトルが同じなので比較的使いやすそう。中盤以降はおそらく場に出ることになると思いますが、4/3というサイズはそこまで簡単に処理されるわけではないので完全に腐る、ということもないと思います。しかしながら結局は相手に選択権があるので過信は禁物。
【6位】《火柱/Pillar of Flame》
シンプル・イズ・ベスト!《マグマのしぶき》は終盤に引いても本体に打ち込めないという弱点があった(それでも使われましたが)のに、それが本体に打てるようになったとなれば弱いわけがありません。
ソーサリーになったのはあまり気にならず、むしろ《絡み根の霊》と《ゲラルフの伝書使》をきれいに焼けるのが素晴らしいですね。赤緑ステロイドは同系でこれの撃ち合いになる…のか?
【5位】《終末/Terminus》
「奇跡」シリーズからは全体除去を。基本的に「奇跡」が強いかどうかは、どれだけまんべんなく強く使えるかどうか…という点にかかっていると思います。これは重めのコントロールが全体除去として「奇跡」でプレイできれば言うことない効果ですし、素でプレイしてもギリギリ許せる程度。ただのラス効果だと6マナは重いですが、要は《最後の裁き》みたいなもんなので(微妙に違いますがだいたい同じ)6マナでも一応適正なコストだとは思います。不死連中や《ムーアランドの憑依地》が頻繁に使われている環境なので意味がありますね。
【4位】《僻地の灯台/Desolate Lighthouse》
青赤の出るデッキならとりあえず1枚入れておけばいいのでは?というくらいシンプルに強い土地。これがあれば青赤で「奇跡」を山ほど詰め込んだデッキが実現可能…かも?奇跡はマナが余るのが強みなので、相手ターン中にドローして奇跡の発生確率を上げつつ、序盤に引いてしまった奇跡を墓地送りにするという実に噛み合った動きが可能です。
もちろん奇跡が入っていない普通の青赤のデッキ(今のところそういうデッキは無いですが)でも強いことは間違いなく、もしかしたらモダンなど下の環境でも使われるかも?
【3位】《処刑者の要塞/Slayers’ Stronghold》
そしてさらに強いと思われるこの土地。とにかく起動コストの軽さの割に効果が強烈すぎる!3マナでパワー2を上げつつ警戒を付けるだけで《ケッシグの狼の地》と十分差別化ができるくらい強いのに、まさかの速攻まで。赤白という色的に「序盤強いけど、後半微妙」という生物が多く入るデッキになりがちですが、この土地はそういうデッキにピッタリです。
モダンでも、グダって手札にフェッチが余っていて《ステップのオオヤマネコ》をトップしてきたら突然6点くらいパンチできるわけですね。これは強い!
【2位】《月の賢者タミヨウ/Tamiyo, the Moon Sage》
とにかく+1能力の強さが素晴らしい。当たり前ですが、青単色のプレインズウォーカーで盤面に干渉できるのは強いですよね。
そして2番目の能力も別に弱いわけではなく、コントロールで使えば《ギデオン・ジュラ》と相性が良く、ビートダウンで使えばナチュラルにドローが生かせます。唯一気になるのは5マナという重さですが、まあなんとかなるでしょう。とりあえずこれも使ってみないと分からないかな。
【1位】《霧虚ろのグリフィン/Misthollow Griffin》
ついに登場してしまった追放領域からのプレイを許可するカード。本人は4マナ3/3飛行と極めて普通かまあまあ悪くない程度ですが、この能力がえげつない。まず普通に除去したとしても《ムーアランドの憑依地》で永久に回り続けるというコントロール泣かせなシナジーに加え、当然ながら追放系の除去からはスルリとすり抜けることができます。まあ簡単にいえば青白Delverでサイドボード(もしくはメインボード)で採用する可能性があるということですね。
そしてスタンだけではなく、既に《Force of Will》や《食物連鎖》とのシナジーでレガシーでも出番があるかも!?という話もありますね。最低限の実用性と大きな可能性を秘めた、1位にふさわしいカードだと思います。
というわけでTOP10でした。
ちょっと今回は話題になっているカードが多く、そして毎回「なんでこのカードが選ばれてないんですか?」というコメントも割と寄せられるので、最初から言い訳(笑)を書いておこうと思います。
○選外のカードたち
#各種「奇跡」シリーズ
5位でも書きましたが、僕はできるだけ「いつ引いてもプレイできる、いつ引いても強い」という基準で選びたいと思っています。もちろん「いつ引いても強いカード」なんてそもそも滅多にないのですが、奇跡カードはその仕様上、初手やそれに準ずる序盤に引いてしまうとものすごく効率が落ちてしまうデザインになっています。
《轟く怒り》なんかは初手にさえなければいつでも相手に打てるんじゃないの?と思われそうですが、結局初手に来てしまうと無駄になる確率が高いんですよね。仮に途中で上から引いてきて奇跡でプレイしたところで、初手に腐っていれば実質2枚で5点と変わりません(もちろんグダったら普通にプレイできるので弱いとまでは言いませんが)。
そんな感じで、専用デッキを組まずに使っても一番強いのはどれか?という観点で選んだときに《終末》が選ばれたというわけですね。もちろん、《僻地の灯台》の欄で書いたように奇跡をフル活用するデッキが現れる可能性もあります(実際組んでみる人はたくさんいると思います)ので、もしかしたら青や赤の奇跡カード全般の評価が跳ね上がる可能性も無くはない…かな?
前回のTOP10でゾンビ関係を全く選出しなかった理由にも挙げましたが、基本的に「できるかどうかも微妙、強いかどうかも微妙な完全新型デッキ」での活躍が主になりそうなカードの評価をあまり高くしないという自分ルールがある、と思って読んでくれたら幸いです。
#《魂の洞窟》
ある意味もっとも話題になっているこの土地ですが、僕はあまり評価していません。理由はシンプルで、「選んだ部族にしか色マナが使えないこと」。この一言に尽きます。
スタンダードならばケッシグ系が「狼男」や「タイタン」宣言をすれば強いと言われますが、その前段階として《感電破》や《金屑の嵐》などのスペルで序盤を凌ぐ必要がある以上、そこに使えない色マナをガン積みするのは少し不安ですね。1T目から細かいスペルを打ちまくるDelver系のデッキではもちろん論外です。PonderやVaporに色マナを供給できない土地に用はありません。
レガシーでは部族系デッキが多いので復権なるか?と思いきや、そもそも部族系デッキはカウンターを多用するデッキに有利という事実があり、そしてその相性を覆すためにコントロール側がサイドインするのはカウンターではなく除去なのであんまり意味がないですね。しかもせっかく単色なのに《不毛の大地》の的が増えてしまいますし。
おそらく一番使われるのはマーベリック系(緑白)のデッキが1枚だけ挿して、《聖遺の騎士》でサーチしつつ、それこそシガルダを無事に通すために使ったりするのではないでしょうか。
#《グリセブブランド》
EDHで使って、どうぞ。
#《修復の天使》
強いけどパッと使いたいデッキが思い浮かばない。《台所の嫌がらせ屋》をブリンクしたら強いけどそれ何のデッキだよという話ですし。Delverに入れて《瞬唱の魔道士》をブリンクしてフラッシュバックできる…というのもそれ何マナかかるんだよという話ですし。もしかしたらコントロールが瞬唱をブリンクするのに使うかな?素のスペックも低くはないですし、マナが潤沢に使えるデッキなら使うかもしれませんね。
こんな感じでしょうか。
やっぱり使いたいカードがたくさんあって10枚に絞るのは大変でした。
値段の話はまだまだ分かりませんが、《時間の熟達》が異常に高いらしいですね。きっとすぐ下がる!はず!多分!
とりあえず今回は素直に1~5位くらいまでを財布の許すかぎり必要枚数揃えたいなーと思います。
コメント
確かに!wありがとうございます!訂正します!