謹賀新年&GTCプレビューチェック
謹賀新年&GTCプレビューチェック
あけましておめでとうございます。
今年も当ブログをよろしくお願いします。楽しんで読んでいただけるよう頑張ります。

さて、先週からWizards本家サイトでギルド門侵犯(GTC)のプレビューが開始されています。カードギャラリーはこちら(http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/gatecrash/cig)。あとはサルベの情報も適宜利用していきます。

まだ公開が始まって僅か数日なのでカード数は少ないですが、既にPWやギルドマスターなどの情報が出ているので、特に注目度の高いところから評価してみましょう。

Gideon, Champion of Justice 2白白
プレインズウォーカー - ギデオン
[+1]:~の上に対象の対戦相手のコントロールするクリーチャー1体につき忠誠値カウンターを1つ置く。
[0]:ターン終了時まで、~は破壊されず、パワーとタフネスが彼に置かれている忠誠値カウンターの数に等しい人間・兵士クリーチャーになる。それは依然としてプレインズウォーカーでもある。彼に与えられる全てのダメージを軽減する。
[-15]:他の全てのパーマネントを追放する。
初期忠誠値[4]

ボロスカラーで登場すると思いきや白単で再登場したギデオン。
旧ギデオンと同様、やはり0能力で自身を生物化しアタッカーとしての運用が可能になっています。
基本的には+1で忠誠値を上げたあと、盤面に応じて殴ったり忠誠値を愚直に貯め続けることになるでしょう。

今回のギデオンの大きなポイントは3つ。
1つ目は、「破壊」系の除去に耐性が付いたもののそのサイズがギデオン自身の忠誠値に等しいということ。
つまり、殴ろうと0起動をしたところで対応して火力をプレイヤーに打ち込まれ、ギデオンに移し替えられてしまうと予定より小さなサイズでしか殴れません。また、設置した返しにギデオンが攻撃されてしまうとサイズが縮むので、相手がある程度プランを立ててダメージレースをすることが可能になってしまいます。

2つ目は、基本的にクリーチャーとしての運用しかできないということ。
忠誠度15まで貯めるのはいくら相手がクリーチャーが多くても難しいですし、そもそも一気に上がるほど相手が生物だらけなら返しのパンチでいつでも落とされてしまいます。もちろん地道に1ずつ貯めることはできるのですが、そうした場合に奥義を起動すると基本的には忠誠値が1だけ残ったギデオンが場に残ることになります(さすがに15で即起動すると何も残らないのでやる意味がなさそう)。これで殴り切るのは大変で、相手も目に見えている奥義なのでケアして手札を貯めているはずなので、あまり強い奥義とは言えません。

そうすると相手は最低限奥義のケアをしつつ、ダメージレースの範囲内でギデオンの忠誠値に干渉してくるので、このギデオンというカードは「4マナ5/5かそれ以上だけどブロッカーとしては使えず、クリーチャー除去には影響を受けない代わりに相手のクリーチャーに除去される(or実質無効化される)特殊なクリーチャー」として扱うことになります。

そして3つ目、最も大きな弱点は盤面に触れることができないということ。
旧ギデオンは除去能力と攻撃強制能力で盤面へ多大な影響力を及ぼしており、ラスを打った次のターンに出てしまえばもはや勝ちと言っても過言ではないPWでした。
しかしこのギデオンは一転してビートダウン相手にはすこぶる弱く、また相手が無視して本体を殴ることも自由なので「放置しても特に困らない」という、弱いPWの最大の条件を満たしてしまっています。

そんなわけで、ここ最近のビートダウン興隆メタゲームがある程度引きずられることを予測した上で言えば、僕はこのギデオンはあまり活躍はしないのではないか?と思います。
じゃあ逆にコントロール相手には強いの?と言われれば、単純にラスが効かないのとインスタント除去も「破壊」ならば無視できるので弱くはないと思います。その場合もやっぱり単純に4マナ5/5の呪禁に近い生物として使われるんでしょうね。
個人的には対ビートでプレッシャーをかけられず、延命にならないPWはあまり好きではないので、ちょっと微妙かな?と思っています。コスくらい奥義が近くて強ければいいんですけどね。


Obzedat, Ghost Council 1白白黒黒
伝説のクリーチャー - スピリット・アドバイザー
~が戦場に出たとき、対象の対戦相手は2点のライフを失いあなたは2点のライフを得る。
あなたの終了ステップの開始時、あなたは~を追放してもよい。そうした場合、~をあなたの次のアップキープ開始時にそのオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
5/5

《オルゾヴァの幽霊議員/Ghost Council of Orzhova(GPT)》が一回り大きくなって帰ってきました。
ドレイン能力も強化されており、2点ドレインが何度も繰り出されるだけでその影響は大きく、決して無視できない存在になるでしょう。しかも今回はコストを必要としないのでクリーチャーデッキでなくても使える!

・・・というのが多く見られる評価でした。ここではもうちょっと踏み込んで考えてみることにしましょう。

まず追放されるタイミングに注目します。オルゾヴァと違って任意のタイミングで追放できないということは、全体除去との併用が難しいということを意味します。また、これはものすごく大きな違いなのですが、ドレイン能力を再利用するためにはブロッカーとして立たせることはできないのです。
今回僕がこいつを最も評価しない理由はまさにこれで、ブロッカーとして盤面に立たせる必要がある相手に対してはただのバニラとほとんど変わらないのです。
さらに現スタンダードで考慮しないわけにはいかない《スラーグ牙/Thragtusk(M13)》と相打ちを取られてしまうサイズなので、単純に延命能力とアドバンテージ能力だけ見ればスラーグの劣化とさえ言えます。

つまりこいつが強いのはやはりコントロール系のデッキ相手ですね。基本的に地上でアタックをしてこないデッキ相手にはブリンク能力を使うデメリットが皆無なわけですから、自然と終末や評決へ耐性が付きます。
相手がブロッカーを用意していてもブリンクをしてしまえばライフはどんどん削れるし、かと言ってその隙に相手が殴り返してくれば返しにこちらも殴れるので問題なし!
・・・とここまで書いたところで、よく考えたらビートダウン相手にもダメージレースできるようなデッキを組めば普通にこいつ強いんじゃないか?と思い始めました。少なくともギデオンよりは強そう。
未練とソリンが入った白黒のミッドレンジ系デッキみたいな。まあ多分これラクドスミッドレンジの劣化になりそうなんですけど・・・。

そんなわけで、幽霊議員についての評価は「単体で見たら初見のインパクトほど強くはないけれど、既に過去のカードにこれと相性のいいカード(アドを得ながら時間の稼げるカード)が同色に複数存在するので、デッキとして完成できれば強いかも?」という感じですね。

2枚だけのレビューになってしまいましたが、どちらもずいぶん長くなってしまったので今日はこのへんで。
他にも注目のカードがいくつかありますので、またぼちぼち更新して行こうかなと思います。

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あと、最近はツイキャス(Twitcasting)の方で深夜にこっそり配信をしてたりします。ニコ生とかlivetubeでがっつりやるほど立派な内容を話すことはないので、とりあえず簡単にできるツイキャスでやってるだけですw
最近だとGTCのカードレビューの話とか、他にも主にマジック関係の話をしています。twitterで僕をフォローしている方はご存知かもしれませんが、もしよければ聞いてくださいね。

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