前回に続いて発売日後の記事となってしまいましたが、毎回恒例の新セット評価。
の前に、まずはラヴニカへの回帰の見直し。
(参照:http://police.diarynote.jp/201210080108434976/

1:《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought(RTR)》
2:《アゾリウスの魔除け/Azorius Charm(RTR)》
3:《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》
4:《至高の評決/Supreme Verdict(RTR)》
5:《静穏の天使/Angel of Serenity(RTR)》
6:《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation(RTR)》
7:《大軍のワーム/Armada Wurm(RTR)》
8:《イゼットの魔除け/Izzet Charm(RTR)》
9:《ロッテスのトロール/Lotleth Troll(RTR)》
10:《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》

うーん特に言うことない。強いて言うなら最初は評価低かったジェイスとか啓示がちゃんと入ってたりシャーマンや衰微も入ってる・・・でも誰でもわかるような範囲だしなあ。前回は簡単でしたね。


そして本題、「ギルド門侵犯」からのTOP10です。選択基準はいつも通り構築環境での評価で。前回同様、ショックランドはランキングに含めません。
ラヴニカへの回帰とは一変して塩セットと名高く、ショックランドが引き続き5種類収録されているにも関わらず予約キャンセルが後を立たなかったという噂があったりなかったりするこのエキスパンション。
値段は安いかもしれない、それでも強いカードはあるかもしれない!
「闇の隆盛」の再来とも言われるこのセットから、ショックランド以外に珠玉の10枚を掘り当てることはできるのか!?


【10位】《真火の聖騎士/Truefire Paladin(GTC)》
微妙に《サンホームのギルド魔道士/Sunhome Guildmage(GTC)》と迷ったんですが、やはり先制攻撃と警戒とパンプの組み合わせは序盤から終盤まで強かろうと思ってこちらを。環境的に普通に1マナ2点火力が取られてるので現状強いかと言われるとアレですが、カード自体は強いと思います。

【9位】《肉貪り/Devour Flesh(GTC)》
《悪魔の布告/Diabolic Edict(TMP)》以来の2マナのインスタントエディクト系スペル。《飢えへの貢ぎ物/Tribute to Hunger(ISD)》の重さに悩まされていた黒ユーザーにはとてもよい知らせなのではないでしょうか。
相変わらず《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》は環境に存在し、ボロスの加入によりトリコトラフト系のデッキがその数をさらに増やしそうな今、このカードは黒を含むコントロールに欠かせないパーツとなるでしょう。


【8位】《頭蓋割り/Skullcrack(GTC)》
《スラーグ牙/Thragtusk(M13)》と《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation(RTR)》を許すな!
ということで環境に蔓延する厄介なゲイン系カードを無理なく無力化する火力がついに現れました。《血の手の炎/Flames of the Blood Hand(BOK)》と違ってしばらく構え続けても許容できるマナコストなのがいいですね。
仮に相手がその手のカードを引かなくても最終的には本体3点として使えるわけですから、無理なく運用できるという点でとても良いカードです。


【7位】《戦導者オレリア/Aurelia, the Warleader(GTC)》
エンド前に《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》、メインにオレリアで6点×2の12点!
まあこれは修復が強いだけじゃないのかという話もありますが、見えないところから一気にダメージレースを詰めに行けるカードは常に可能性を秘めています。単体でも速攻の実質6点クロックなので、ミッドレンジからコントロール寄りのデッキで使われることがあるのではないでしょうか。


【6位】《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager(GTC)》
リミテッドで既に使った・使われた方も多いと思いますが、こいつ本当に強い。こんだけ強ければ構築で使われる可能性も十分あるだろう、ということで見事ランクインを果たしました。
4マナ4/4トランプルだけ見れば現代ではそこまで驚異的ではない(単色で4マナ5/5がいる時代なので)のですが、トランプルはやはり強い。《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》を乗り越えられるサイズなので十分ですしね。
そして湧血の軽さも特筆すべきでしょう。もちろんコンバットトリックとして使うこともあるでしょうし、2マナで4点パンプ+トランプル(しかもカウンターできない!)というのはそれだけで魅力的です。デッキを組んでみたい。


【5位】《盲従/Blind Obedience(GTC)》
強請は置物に付いているのが一番強いわけで、さらにその置物がダメージレースに大きく寄与する能力を持つとなればその総合的な強さは言うまでもないでしょう。守るために使うと相手の速攻がタップインする程度しかメリットはないのですが、攻撃的なデッキが使うと
・瞬速クリーチャーを気にせずコンバットができる
・相手が直前に出したクリーチャーもブロッカーとして機能しない
という大きなメリットを享受できます。その上余ったマナでドレインができるとなれば言うことないですね。
特に《スラーグ牙/Thragtusk(M13)》《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》を併用する中速寄りのセレズニア系デッキに大して劇的に刺さるので、それらを苦手とするビートダウンがサイド等(もしくはメイン?)に積むことになるでしょう。
カード単体では1:1交換すら取っておらず微妙なテンポを稼ぐだけのいわゆる「アド損カード」ではありますが、ここまで効果が大きければまあいいのではないでしょうか。


【4位】《慈善獣/Alms Beast(GTC)》
あんまり評価されてない感じの4マナ6/6デメリット持ち。現在のマジックでは4マナ5/5は単色でもメリット持ちが許されますが6/6ではさすがにデメリットが付いてしまうようです。数年後にはさらにインフレが進むかもしれませんが・・・
それはともかく、現在の環境では6/6というサイズはほぼコンバットにおいて無敵と言っても過言ではないでしょう。《スラーグ牙/Thragtusk(M13)》すら怖くありません。トークン含めて2回ブロックされると合計8点回復されますが些細な問題です。
何らかの方法で回避能力を持たせるととても強そうですが、そうでなくても単純にサイズの大きさというものはそれ自体がアドバンテージに繋がるので個人的には強いなあと思っています。


【3位】《軍勢の集結/Assemble the Legion(GTC)》
現代に蘇った《苦花/Bitterblossom(MOR)》!
確かに重い、重いけど5マナはそこまで重くない。放置するとトークンに押しつぶされる上に、PWと違ってクリーチャーの攻撃で処理されない。速攻を持っているけれどアタックが強制じゃないのも非常にいいですね。ぜひ使ってみたい一枚です。


【2位】《オレリアの憤怒/Aurelia’s Fury(GTC)》
発表直後に強いと言われ、ボロチャが発表されて一瞬で話題を奪われ、その後すぐにいやいやボロチャとか比べ物にならんくらい強いだろと再び評価され、さらに発売後は思ったより強くなさそう・・・?と言われ始めてるとか何とか。
そもそもに《とどろく雷鳴/Rolling Thunder(TMP)》がインスタントになった上に焼けないサイズの生物やプレイヤーにまで追加効果を及ぼすだけで十分強いのですが、問題はこれを使うデッキがあるかどうかという話でしょうね。
《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》や《忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned(AVR)》など他に優先されるべきスペルが多く存在するのも逆風かもしれません。ただ、やはりこの柔軟性は素晴らしいと思います。
たくさん入れるカードではないかもしれませんが、テンポを重視するデッキならば是非採用すべきではないでしょうか。


【1位】《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》
普通に強い。赤単やそれに類するデッキならばまず間違いなく4積みからスタートでしょう。本体に跳ね返すだけでも強いのに、なぜかクリーチャーにダメージを飛ばすことができます。火力で除去されても1:2交換を取れる可能性があるわけですね。
既に言われている通り、あまりにも強いせいで《魂の洞窟/Cavern of Souls(AVR)》を4枚使うボロス人間デッキで使いづらいように謎の部族に設定されているのではないかという説もあるほどw
また《冒涜の行動/Blasphemous Act(ISD)》での一撃必殺やアゾチャ+ボロチャとの組み合わせで無限ライフなど、微妙にシナジーの可能性も持っているのがニクいところ。たぶん「普通に使うのが一番強い」という結論にはなりそうですがw

カードの性質上、黒い除去を使うデッキ相手には3/3先制攻撃でしかなく《刃の接合者/Blade Splicer(NPH)》の超弱い版みたいな感じになってしまいがちです。ビートダウン対決が今後も続くようならば使われるでしょうし、エスパーコンなどが台頭してくると選択肢から外れることもあるかもしれませんね。とはいえ、赤いデッキの3マナ域には他に有力な選択肢が少なく、ビート相手には強いんだからいいだろうという理由で引き続き使われ続けるかもしれません。


という感じでいつものTOP10でした。
なんだかTOP10に厳選したカードなのに無理やり褒めたような文章が少なくないような気もしますが、そこは気のせいということで。

さて、これで書きたい記事は一通り済んだかな。スタンもモダンも新環境になったことだし、同じデッキばかりにこだわらず色々と組んでみようと思います(組もう組もう詐欺)。

コメント

エスパー王子
2013年2月5日10:48

6位と10位以外は全て賛同です。私は残りにオブゼダートとセガーナを入れたいですね。
いいランキングだと思います。

REQUIEM
2013年2月5日12:43

今回は、確かに余り悩む余地がなさそうですね。構築で使われるとすれば、10位よりボロチャが入るような気が。赤緑速攻は強いアーキテクチャーとなると思いますが、その場合やはり6位は強いのでOK.。ただ、10位くらいでもいいかも。
オブゼダートはめちゃ強いのですが、色拘束から極めてデッキを選ぶという点が難点で、10位にぎりぎり滑り込まないかな・・・
ダークホースは火山の力。環境的に赤がらみのデッキが増えるのは確実で、案外サイドの必需品になるかも。
レアよりアンコに良カードが多いことが印象的なセットですね。

ポリス
2013年2月6日1:44

オブゼダートとボロスチャームはあまり強いとは思っていないので意図的に入れませんでしたw

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