なんか気づいたら全然更新してませんでした。
ちなみに2月第2週ははほぼずっと謎の風邪でダウンしてたのでマジックしてませんでした。MOの祭りシールドはそこそこの頻度でプレイしてましたが。3-1ばっかりで4-0全然できなかった。2-2以下もほぼなかったけど。

というわけでやや久々の週末マジック。FNM前後半とBM日曜スタンのレポでも書こうかなと思います。土曜はGPT行こうと思ってたけどFNM終わったあと身内でシールド練習してたから起きれませんでしたね。

とりあえず今週末使用したリストを解説するとともに、最近のトリコ系デッキについて色々と考えてみようと思います。

土地:24
4《蒸気孔/Steam Vents(RTR)》
4《硫黄の滝/Sulfur Falls(ISD)》
3《神聖なる泉/Hallowed Fountain(RTR)》
4《氷河の城砦/Glacial Fortress(M13)》
4《聖なる鋳造所/Sacred Foundry(GTC)》
4《断崖の避難所/Clifftop Retreat(ISD)》
1《ムーアランドの憑依地/Moorland Haunt(ISD)》

クリーチャー:15
4《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》
4《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》
3《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》
4《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite(M13)》

スペル:21
3《捨て身の狂乱/Desperate Ravings(ISD)》
2《送還/Unsummon(M13)》
4《火柱/Pillar of Flame(AVR)》
3《灼熱の槍/Searing Spear(M13)》
2《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars(RTR)》
1《イゼットの魔除け/Izzet Charm(RTR)》
3《ボロスの魔除け/Boros Charm(GTC)》
3《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》


サイドボード
4《イゼットの静電術師/Izzet Staticaster(RTR)》
2《クローン/Clone(M13)》
2《対抗変転/Counterflux(RTR)》
2《否認/Negate(M13)》
2《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars(RTR)》
1《払拭/Dispel(RTR)》
2《記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept(M13)》


○リストの変更
ビートダウンがさらに早くなったのでテンポロスするor間に合わないカードである《思考掃き/Thought Scour(DKA)》2枚と《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation(RTR)》1枚をアウトすることに。(《オレリアの憤怒/Aurelia’s Fury(GTC)》は一瞬で《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》3枚目に戻りました)

それを対ビートに強い、もしくはダメージレースに貢献するカードにしたいと思ったのだけれど、冷静に考えるとこれらのスペルを抜いてしまうと(《捨て身の狂乱/Desperate Ravings(ISD)》があるとはいえ)対コントロール(特にエスパー系)に対して相性が悪化してしまう。瞬唱からの掃きでアドを得ながら仕掛けに行くパターンが消滅するのは大きな痛手。

対コントロール性能を大きく落とさず、それでいてビートダウンにテンポロスすることなくプレイできるカードを探してみると・・・そういえば《ボロスの魔除け/Boros Charm(GTC)》とかいうカード、ありましたね。

僕は何度かラジオなどでも話したとおりこのカードが嫌いだし弱いと思っていたのだけれど、その主な理由は「不利なときや負けている時に何もしないカード」だからでした。バーンのようなデッキで使えば強いんだけどね・・・とも付け加えつつ。
で、改めて考えれば自分がいつもこのデッキを「トリコバーン」と呼んでいるように、このデッキは擬似的なバーンとして振舞うケースがとても多いです。《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》+《戦慄の感覚/Feeling of Dread(ISD)》の組み合わせなどはその最たる物ですね。なので、このデッキにおいて「本体にしか打てないけれど高効率の火力」自体はそこまで悪い選択ではない。

かと言って単にそれだけのスペルだとコントロール耐性が下がってしまうのですが、このスペルには「破壊」系除去に対する擬似《否認/Negate(M13)》としての役割があります。特に《至高の評決/Supreme Verdict(RTR)》に対しその効果は劇的ですが、《究極の価格/Ultimate Price(RTR)》を1:1交換で弾くだけでも決して悪くはないでしょう。
もとより投入されている《イゼットの魔除け/Izzet Charm(RTR)》と合わせ、メインボードからカウンター専用カードを搭載せず(このデッキのメインにカウンターは不向きです)、それでいて擬似的に4枚のカウンターを積める、というのはなかなか魅力的に思えました。

さらに《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil(ISD)》《イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad(DKA)》《ドムリ・ラーデ/Domri Rade(GTC)》といった環境において使われる可能性のある(なおかつ使われると厳しい)PWに対してちょうど+1能力の返しに綺麗に1:1交換できるため、見た目よりも本体火力専用みたいな限定的なカードにはならないことにも気づきました。

というわけで、総合的には対ビート性能が僅かにプラス(ダメージレース分)され、対コントロール性能がほぼ同等もしくは微マイナス程度となる変更になると判断し、スロット変更を行いました。

○トリコ系デッキについていろいろ
GTC発売後に一気に流行りPTでも一定数の使用者がいた(そして準優勝まで残った)《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》系のトリコフラッシュ?ミッドレンジ?みたいなデッキですが、個人的には論外だと思います。

トリコカラーの強みは《火柱/Pillar of Flame(AVR)》などの軽火力と《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》による除去効率の良さ(必ずしも除去性能の良さとイコールではない)、さらに《修復の天使/Restoration Angel(AVR)》も加えた瞬速生物による柔軟な対応力と仕掛けやすさと、《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》という唯一無二の軽量フィニッシャーを使える点であると思います。

もともとトリコフラッシュというデッキは《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation(RTR)》への依存度があまりにも高い上、前述の強みを生かしておらず好きではなかったのですが、今回の「反抗者」トリコはいわゆる「反抗者」デッキの皮を被った「啓示」デッキに他なりません。要はトリコフラッシュの系譜を次ぐデッキです。環境的に啓示が間に合いづらいケースが増えたという事実を自分も《ボロスの反攻者》を使い防御に回る、というアプローチによって強引に克服しているのです。結局のところ啓示のパワーで強引に勝つデッキであることに変わりはありません。
《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》のビートダウンに対する性能の高さからこのアプローチは成功を納め、使用者も爆発的に増加していきました。

しかしその反面、黒い除去を用いる(主に)コントロールに対しては《ボロスの反攻者》はほぼ3/3バニラと同等の仕事しかせず、なおかつデッキ自体の持つ攻撃性が低いために他のデッキに対してもその真価を活かしづらいことがあります。
グルールやボロス、ナヤ等の使う《ボロスの反攻者/Boros Reckoner(GTC)》は「ブロックされてもダメージを通す、火力で除去されてもプレイヤーに飛ばす」という点をとても強く使える機会が多いので非常に強いのですが、防御的に使うとそのメリットが生かせないことが多い。なおかつ地上以外には無力ですから、なんでも止められるというような生物でもありません(3マナクリーチャーにそこまでの防御力を求めるのも酷ですが)。

もちろん無限ライフコンボや《冒涜の行動/Blasphemous Act(ISD)》による必殺コンボなど、ギリギリのラインでプレイに値するシナジーも評価する必要があり、なおかつビートダウン側とコントロール側はしばしばゲーム内で頻繁に入れ替わるため、上記の内容が常に正しいと言うつもりはありません。
ただやはり、トリコフラッシュが「勝ちきれない」デッキタイプであるのと同様の理由でこのトリコ反抗者もあまり魅力的には感じず、やはり《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》を使ってこそのカラーじゃないかなと思うわけですね。
そんなに地上ガチガチに固めなくても、初動の数体だけ捌いてあとはテンポ取りながらダメージレースした方が勝ちやすいんじゃないかなあと。

そんなわけで反抗者トリコって微妙だからみんなトリコトラフト使えばいいと思うよ!って感じの内容でした。

なんか必要以上に長くなったのですが今からFNM2回分とBMスタンのレポも書きます。ページ閉じずにここまで読んだ人が何人いるのやら。別の記事に分けた方がよくない?まあ面倒なのでこのまま続けます。

(前半の部)
Round1:ボロスビート
1本目は先手。1/1速攻大隊のゴブリンと盲信者を適当に焼いて反抗者をミジウムで焼いて本体4点食らって痛いなーとか思いつつ息切れしたところをトラフトで3回どついて勝ち。
2本目は哄笑者と盲信者が4点ずつ殴ってきたけど頑張って焼いて天使とヘルカイトで8点パンチの形ができたところで相手が投了。
○○

Round2:ナヤミッドレンジ
1本目は後手。巡礼者3枚を火柱2枚とSCMで捌きつつ《ウルフィーの銀心》パンチをバウンスで妨害しつつ返しのミジウム超過で結魂の解けた銀心ごと流してあとは盤面掌握。ヘルカイトと天使で勝ち。
2本目はケンタ君と牙で回復されたりしたけど戦慄の感覚強いですね、で勝ち。
○○

Round3:エスパーコン(赤兄貴)
1本目は後手で相手ワンマリ。天使でごりごり殴ってヘルカイトがワンパン入れてあとはアルケミーFBスタックのボロチャでポン。
2本目は未練トークンに殴られつつ天使とSCMで殴って盤面負けてるけどボロチャで勝ち。
○○

前半は3-0。コントロール相手にボロチャが活躍したので良かった。
対ビートはいつも通り。反抗者は焼けば普通に死ぬ(真理)
貰った4パックからは《ドムリ・ラーデ/Domri Rade(GTC)》が出てラッキー。

(後半の部)
Round1:青赤デルバー
大会初めての人らしい。デルバーとか《ニヴメイガスの精霊》を《ゴブリンの電術師》からの軽量スペルでサポートする楽しそうなデッキ。
1本目は相手の精霊や電術師を焼いてから天使とトラフトで殴って勝ち。
2本目は天使に《急速混成》打たれたけどトークンが地上そのまま止めてくれたので死なないように火力とバウンス構えつつヘルカイトだけで4回殴って勝ち。
○○

Round2:グルールビート(ガッキーさん)
1本目は先手で相手ワンマリ。2T目にシャーマンシャーマン速攻結魂4点パンチされて鼻血出そうになったけど頑張って焼いたりバウンスしたり。反抗者からミジウム反射を喰らういつものパターンになりつつ除去連打で残り2まで削られたけど相手が息切れしてギリ勝ち。
2本目は同様の展開で相手のハンド残り1でお互いライフ4でターン帰ってきたら勝ちだなーと思ってたけど相手のハンドは槍でさらにもう1枚槍を引かれて負け。まあ火力2枚ならなんでも死ぬし仕方ない。
3本目はこっちの土地がつまり気味のところに《ゴーア族の暴行者》と盲信者が殴ってきて、ヘルカイトを仕方なくブロッカーに差し出したらもう1枚持たれてて湧血されてですよねーって感じ。あとはメインでティムブリンクしながら盲信者焼いたら返しでハンドに溜まってたヘイスト結婚2枚とタフ1生物が2体の合計4体まとめて登場してきてヘルライダーの能力で死亡。
メイン取れたのに負けてしまって残念。
○××

Round3:ナヤミッドレンジ(メグちゃん)
1本目は先手。除去してトラフト3回パンチのいつものパターンで勝ち。
2本目はカリタツスラーグスラーグ修復カリタツで負け。
3本目はこっちワンマリ相手ダブマリ。合計15点ほど回復されたけど戦慄で寝かしたりミジウム超過で吹き飛ばしたりしつつダメージレースして勝ち。
○×○

後半2-1。
グルールは《ゴーア族の暴行者》がきつかった。いわゆるスライ系タイプなので入ってるのはちょっと珍しいけど暴行者自体は自分も最強だと思ってるので自分が組んでもたぶん入れる。

というわけで合計5-1。まあ悪くはない。

続いて日曜スタンの4回戦。使ったリストはFNMと75枚同じ。

Round1:ナヤミッドレンジ
1本目は後手。2T目に貼られた《盲従》が限界すぎ&カリタツカリタツスラーグ静穏で負け。
2本目はワンマリでまた2T目盲従されたけどトラフト3T目に出てかがり火引かれなくて勝ち。
3本目は相手がセレズニア魔鍵たくさん引いてたけど生物あんま出てこなかったのでトラフトで殴って勝ち。
×○○

Round2:ナヤミッドレンジ
1本目は火力でもりもり焼いてトラフトで殴って勝ち。《信仰の盾》で1T凌がれたけどまあ生物出されてなければ問題なし。
2本目は牙とカリタツでドムリを守られて奥義到達されてしまいさすがに負け。
3本目はティム2枚からの追加でもう1枚引いてきて盤面虐殺してかがり火も引かれなくて勝ち。
○×○

Round3:エスパーミッドレンジ
1本目は後手。未練修復オブゼみたいなカードとプレイされてミッドレンジ系のエスパーなのかなーって感じ。とはいえトラフトと火力と戦慄があれば適当に殴ってるだけで勝てる。
2本目は相手ワンマリ。盲従貼られてラスいっぱい打たれてリリアナで捌かれて啓示2回打たれて相手からもトラフト出てきてダメージレースで負け。
3本目はティムで未練を消しつつ適宜カウンターを挟みながら瞬速生物とムーアランドで攻めて勝ち。
○×○

Round4:バントタッチケッシグコン(TTM兄貴)
PTでメリッサねーちゃんが使ってたやつのコピー。
1本目はこっちが土地つまり気味。土地4の状態でラス誘導のトラフトするかどうか悩んで結局出してラスされたんだけど土地引くのが惜しくも1ターン遅れて間に合わず、ヘルカイト2匹ともスフィアに吸い込まれて行ってあとはスラーグ連打で負け。
2本目はお互いワンマリ。牙2枚と天使と啓示で20点ゲインされて負け。15点以上ゲインされると辛い上にラスも啓示もケンタも入ってるから割とどうしようもない。
××

バントコン系はきついながらも克服しつつあったんだけどこのタイプはきつすぎる。長引いたあとのケッシグも回避不能だし。バントコンというかラスと啓示を使える重いセレズニアビートみたいな感じ。対緑白は相手のデッキが重くなればなるほど不利なのでデッキ的にすげーきつい。
というわけで決勝負けの3-1でした。ポイントはゲットできた。
FNMからは通算で8-2。相変わらずデッキは強い・・・と思う。

そんな感じで先週末の記録とか考察とかをひとまとめにしてお送りしました。さすがに書きすぎて疲れた。
今週末は「祭り」であるところのBMゲームデーがあるので頑張って調整しまーす。またカバレッジ書く側になるかもしれないけどw

コメント

ぴんくの象
2013年2月19日19:50

ボロスの反抗者は前環境の黒コンの抹消者と同じで地上固めるカードだから遅めのトリココンに入れるのは理にかなってると思うで。
リターン打たれなきゃなんとかなるだろ。

ゆらりん@ MTGを休止中
ゆらりん@ MTGを休止中
2013年2月19日22:02

ポリスさんの考察日記や対戦レポはとても読みやすく、また読んでてかなり楽しいので、いつも全文読ませて頂いてます!!

ポリス
2013年2月20日0:10

>ピン象
理にはかなってるけど効率的ではないって話よ。
ピン除去と生物の選択が長期戦向けじゃないのにデッキ自体が防御にベクトル向きすぎてて噛み合ってないなーってこと。この色なら初動を捌いてから強引に攻勢に転じられる攻勢の方が良い。

>イチヤさん
ありがとうございます。

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